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警視庁考察一課・第8話 [警視庁考察一課]

犯人ホシが(崖に)逃げ込むんじゃないの。オレが追い詰めてるの。崖に誘導するためにな、犯人ホシの車パンクさせたり、犯人ホシが崖に通ずる道以外は全部 封鎖したりして、そりゃもう いろいろ大変なんだよ。そんな毎回 毎回、犯人ホシがたまたま崖に逃げ込むなんてことが起こるわけないだろ。下の道はゴツゴツして歩きにくいし、風は冷たいし、強いしな」



「崖の上の世界には、きみたちには想像もつかないような大変なことがいろいろと眠ってるんだよ。あるときなんかはさ、それこそ風がもうビュワーッてすごい音で、オレの声が全然 犯人ホシに届かなくなっちゃったんだよ。しかも、20分ぐらいかけて、さんざんアリバイを説明したあとに、犯人ホシが『はあ? 全然 聞こえませんでした』。『おまえが犯人だ』――決めた瞬間、『すいません。もう一回 お願いします』。もうやってらんないっつーの。あ、追い詰めすぎて、崖から落っこっちゃったこともあるな」



「密室トリックを解き明かすの。開かない部屋はないわ。解けない謎もない。考察に密室はないわ」



「自殺に見せかけるならともかく、殺しといて密室にしたって、なんの意味もないのよ。(それでも密室にするのは)ロマンよ。密室はミステリ作家のロマンなの」


テレビ東京/2022年12月5日放送
【脚本】
ワタナベリョウスケ/【原作】秋元康
※ 3段目は2名による連続した台詞をつなげたものです
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