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こっち向いてよ向井くん・第4話 [こっち向いてよ向井くん]

「大人の恋愛が なにか なんて、他人が定義することじゃないけど・・・強いて言えば、ちゃんと自分の足で生きてきたひとたちが、誰かに依存したり、されたりとか、そういうことじゃなくて、自分の責任で相手と向き合うことじゃない? どんな向き合い方かは、各々の問題でしょ」



「いつの間にか、責任を負って当然の歳になったんだよ。だから、どこにも着地しない恋愛をする男は、やっぱり無責任だと思う」



「自分が わからないことや、自分の中にはない価値観を悪だと決めつけることこそ、不毛だよ。違う人間なんだもん。同じ価値観を持ってるはずないよね」



「あきらめたっていうか、『結婚』経由のバスから降りたといいますか・・・。30ぐらいまではさ、オレもそれに乗ってたのよ。でも、ちっとも目的地に着かないわけ。幸せ(という目的地に)。道は悪しい、車酔いはするし、本当に このバスに乗ってて目的地に着けんのかって思いはじめて・・・で、降りた」



「あたし(が乗ってるの)はさ、『結婚と子供』経由のバスなんだけど、子供ってバス停がいっぱいあんのよ。卒乳、トイレ、イヤイヤ期、習い事とか。間違いなく進んではいるんだけど、もう停車駅が多すぎて、いつ着くのって思ってるうちに、疲れて白目むいて寝てる、みたいな感じよ」



「忘れられない恋があって、切ないわけじゃないんです。思い出す恋がなくて、切ないんです」



「あたしの人生には、恋人と海で はしゃいで、キャーキャー言い合うなんて行動は存在しないんです。ていうか、もはや あれって映画やマンガの中に出てくるファンタジーだと思ってますよ。ゴムゴムの実を食べて腕が伸びるのと同じぐらいのファンタジー」



「あたし、卵子凍結しようと思ってるんです。それで なにかが変わるわけじゃないのは わかってます。でも、年齢と体力という自分では どうにもできないことに振り回されて、あせって・・・それで自分の人生を、自分で舵が取れなくなるのはイヤだなって。年齢を重ねると、選択肢ってなくなる一方じゃないですか。でも、選択肢を残す方法だってある。お守りみたいなものですけど。そう思うことで、自分の人生を主体的に生きられると思うんです」



「(花は)たくさん買って、しおれたのを抜きながら、少しずつ小さな花瓶に移していくのが楽しいんですよ。手をかけなくちゃいけないものが家の中にあるのって、緊張感があっていいんですよね。わたし、すぐ だらしなくなっちゃうんで」


日本テレビ/2023年8月2日放送
【脚本】
渡邉真子/【原作】ねむようこ
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