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最高の教師 1年後、私は生徒に■された・第4話 [最高の教師]

「教師が本来できることってさ、考える種を渡すことだけだからさ。それに、生徒が自分で考えて決断した偉大な一歩は、驚くほど なにかを変えることを、わたしのほうが生徒に教わったの」



「友達なんて、『そうだよね?』って確認しようとした時点で、すでに破綻してんじゃない?」



「後悔というのは、ひとの行動を大きくゆがめる――そんな力があります」



「いまのあなたは(中略) 動き出さないための理由ばかりを頭に浮かべ、事態を静観しようとしていませんか」



「それは起きてしまうんです。わたしたちが、自分だけを守るために気づかないフリをした そのあと必ず」



「この世界は簡単だと言い切るあなたに、ひとつだけ質問をさせてください。そう思うのは、ただ あなたが失敗を恐れ、確実に成功する なにかしか選んでこなかっただけではないでしょうか。失敗して自分が傷つく可能性のある出来事には、動かない理由を探してけて、間違いの起きない選択だけをする――」



「わたしたちは 誰かが なにかの危機に瀕した状況が見えたとき、『そんなわけがない』よりも、『そうかもしれない』で動くべきではないでしょうか。大切なひとが傷つくことに後悔する可能性があるのなら、この身ひとつぐらい差し出して、根拠のない行動に出ても よいと思いませんか」



「隣にいるのに見てくれない気がして。あいつらと・・・ママとパパと おんなじような目で、いつも わたしを通して わたしじゃない なにかを見てばっかいて。気づくよ、そんなの。感じるよ、そんなの。でも、わかんないフリしなきゃ、隣りに いれなくなっちゃうから」



「ねえよ、居場所なんて。どっかの誰かに安住の場所を求めても、嫌われたら終わり。ほかの誰かに取られたら終わり。それにビビって、震えて、いつの間にか居場所と思った場所も そうじゃなくなっちまう。でもさ、べつに なくたって、よくない? 生きて、立ってるだけで、充分じゃん。てか、立ってるだけの自分を誇れよ。だって、その場所に誰かが来るかもしんねえし」



「江波は いつも みんなと違う考えを否定しようとする。なんで、そんな おそろいでいることばっか求めんの? 誰かと同じであることを、必要以上に求めなくたっていいんだよ。じゃないと、あのひとが頼んだものと同じもの 頼まなきゃとか、あのひとが好きって言ってた曲 聴かなきゃとか、余計なことばっか気にして、自分が なに好きなのかも わかんなくなる。たまにはさ、同じものを頼んで喜ぶんじゃなくて、違うものを頼んで文句 言われない関係を喜べるようになれよ」



「誰かが必要としてくれる居場所を、必死に求めなくたっていいんだ。そんな場所、居場所にはなりゃしねえ。江波が立ってる その場所こそが、居場所なんだって思えばいい。オレは おまえの居場所になんてものには なれやしないけど、おまえの居場所にはオレが いつだって行ってやれるよ」


日本テレビ/2023年8月5日放送
【脚本】
ツバキマサタカ
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