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最高の教師 1年後、私は生徒に■された・第10話(最終回) [最高の教師]

「人間ってさ、近くにいるやつ ふたりだけ 助けられればいいって思ってんだ、あたしは。それが全員できたら、助けを求める数より、助けようとする数のほうが多くなるからさ」



「よくさ、名言で『明日あしたがないと思って生きろ』みたいなこと言うじゃん。なんか、オレ あれ見て、思うんだよね・・・知らねえよって。死ぬかもしれないから頑張るよりさ、死にたくないって思って頑張るほうが、オレは応援できるし、共感する」


日本テレビ/2023年9月23日放送
【脚本】
ツバキマサタカ
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最高の教師 1年後、私は生徒に■された・第9話 [最高の教師]

「自分で自分を・・・っていう選択をしてしまう子は、決して弱い子なんかじゃないんだって(思った)。むしろ強すぎるから、迷惑かけないように、全部を自分で背負って、考えて、その選択をしてしまうのかなって。もう少しだけ横に荷物 渡してもいいのに、強くて優しすぎるから、それができなくて背負っちゃうんだよ」



「ちゃんと言うけど、西野さん、おかしいよ。誰かを傷つけて笑ってることの、なにが楽しいの。(中略) 標的を作って笑ってる時間なんて、大切な人生のムダな時間でしかない。わたしは最後の最後まで、なりたい自分になるために生きる。2023年10月4日、今日はあなたが誰かを傷つける日じゃない。あなたがひとを傷つけることをやめる日に、わたしが変える」



「こんなことが起きたんです。ひとが、クラスメイトが、命を失ったんです。それなのに『そんなつもりじゃなかった』――その一言で逃げられるわけがない。あなたたちが たやすく ひとを区別し、見下し、傷つけてきた。その日々の おこないが つながって、こんなことが起きたんです。そんなつもりじゃない その言葉が、その行動が、どれだけ相手の心に積もっていくのか、それを想像しないから こんなことが起きたんです。鵜久森うぐもりさんがその命を燃やして、変えようとしていたのに、まだ そうやって逃げることを、わたしは絶対に許さない」



「このふたりは関係ない? 浜岡に言われたから? はじめに出てくるのって、その言葉なんですか。この3人で鵜久森さんを貶めようとした、そのおこないに対する反省の言葉は ないですか。鵜久森さんのイラストが話題になったときもそうです。自分の身の回りの空気、たった それだけのことが変わるのを嫌い、あなたたちは彼女に、簡単に卑劣な言葉を浴びせました。そのときと あなたたちは なにも変わっていない。自分を守るために、ひとを傷つけることが癖になっている無自覚な動物そのものです」


日本テレビ/2023年9月16日放送
【脚本】
ツバキマサタカ
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最高の教師 1年後、私は生徒に■された・第8話 [最高の教師]

「酒飲んでるひとに話す話でもないんすけど・・・」
「べつに聞いてやろうとも思っとらんわ、甘えんな。ま、でも、聞き流すことはできるぞ、酔っ払いは」



「まだ、守りますか、自分を。自分は気づいていなかった。だから、やってしまったことは仕方がない――そう言おうとしてますか。(中略) あなたは気づいていたにもかかわらず、自分を変えずに過ごした。鵜久森うぐもりさんの苦しみを理解してしまったら、自分がやっていたことを許せなくなるから。弱い自分を隠すのに必死で、楽しい自分、幸せな自分を見せつけるのに必死で、ずっと目をそらし続けた。その結果、無自覚なフリをして、ひとを傷つけた。自分がひどい人間になっていると本当は気づきながら、知らないフリをして笑った・・・。なぜ、そうやって目先のプライドを優先して、弱さを隠すんですか。(中略) 傷つくひとがいるのが わかっていながら、なんで自分のプライドを大事にできるんですか」



「ひとの意見は、得てして『そう考えるほうが自然だ』というほうに流れていく。そこに想像や憶測があることは忘れて、大多数の意見を作り、矛先を向ける。しかし、どんなときも、すべての出来事の本当を知っているのは、本人だけです」


日本テレビ/2023年9月9日放送
【脚本】
ツバキマサタカ
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最高の教師 1年後、私は生徒に■された・第7話 [最高の教師]

「試行回数 1回の出来事は、結論には ならない――。先輩によく言われんだよ。たった1回そうなっただけのことを結論と思うな。だから、これを運命だって結論づけちゃダメだ」



「30代の自意識過剰は懲役3年になります」



「いま(鵜久森うぐもりさんの死を受けて)みなさんの心には悲しみがあると思います。でも、意識しなければ、考え続けることは すぐに やめてしまう。そして、座るひと失ってしまった その席の前で笑い話もするんです・・・何事もなかったかのように。いつまでも悲しみを抱えることは、正しいとは言えません。でも、悲しみに目を伏せることと、見えないフリをして目をそらしていくことは違います。都合のいい結論に目をそらして、過去に変えてはいけない。わたしたちには考える責任がある」



「彼女が なんで このような出来事を迎えたのかを考えることは、彼女が最後どのように命を燃やしたのかを考えることになる。彼女は決して『頑張ったのに命を失った生徒』ではない。最後の最後まで その命を燃やした生徒だと思います。かつて彼女に不遇を浴びせたひとも、かつて それを傍観したひとも、かつて手を差し延べることを あきらめたひとも、わたしたちは二度 彼女を傷つけることは許されない。わたしたちは彼女の生き様と向き合わなくてはならない。変わるんです・・・まず初めに この教室が」



「理由を解き明かそうとすること自体が、すべて正しいとは言えません。最も避けるべきなのは、彼女を憶測で語ること――。あのせい(で死んだの)だと思う。あのひとが関係してるだろう。あれが原因に違いない。『思う』『だろう』『違いない』――その言葉で彼女を語ることは、言葉を失ってしまったひとへの冒涜だと思いませんか。そうならないために、真剣に考えるんです。それぞれの目で見て、感じたことで、彼女を考え続ける。それだけが、わたしたちに いま できる唯一のこと。向き合うということ」



「本当に心を込めて告げられた『ありがとう』には、絶対に報いたいと思わされてしまう」



「こうして重大なことが起きたとき、明らかに なにかを ねじ曲げて、世間に声を出しているひとを見て思うんです。誰かの尊厳に砂をかけてまで、なにを守ろうとしているんだろう、と。その不義理を背負うことは、いま傷つくよりも ずっと苦しいのに なぜだろう、と」



「(マスコミの方々に)ひとつだけ約束していただきたいことがあります。関係のないひとが、憶測で言葉を投げかけるのは やめてください。なぜなら、ここは学校だからです。ここには未来あるひとが たくさんいて、その一言で人生を左右されてしまうかもしれない。(問題に)必死に向き合う思いも、なくなってしまうかもしれない。それでも、なにか言葉を投げたいとき、我慢できないときがあれば、(教頭の)わたしに言ってください。だって、わたしが ここの責任者なので。責任があるのは、生徒でも、教員でもない。わたしです。わたし ひとりです。わたしが本日みなさんに お伝えしたかったのは たったひとつ。この学校が、本件の生徒について、本気で向き合う時間を作るためなら、わたしは なんでもするということです」


日本テレビ/2023年9月2日放送
【脚本】
ツバキマサタカ
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最高の教師 1年後、私は生徒に■された・第6話 [最高の教師]

「『好き』って言うのってさ、難しいじゃん。なんていうか・・・『嫌い』っていう言葉はさ、どんなときでも言えるし、その言葉を使い続けても、自分がなにを大切にする人間なのか なにもバレることはないから、傷つくこともない。でも、『好き』っていう言葉は、自分や、自分の心の中を世界にさらけ出すものだから。否定されれば傷つくし・・・。すごく怖いよね」



「あなたは とても勇敢なひとだと思います。ちょうど昨晩、家族と話していたんです。『好きと言うのは勇気だ』と。この世界には『好き』という言葉を表に出せないひともいます。言うのが怖いとわかっていながら、『好き』を告げたあなたは、とても勇敢だと思います」



「あの日 わたしが口にした、自分に起きたイヤな出来事――。あれは 本当は わたしが この世界から消え去るときに、残しておこうと思っていた手紙の内容でした。わたしが された出来事を誰かに知って欲しい。そう思って、何度も何度も頭の中を巡っていた言葉たち。この命を懸けて残してやろうと思っていた言葉たちでした。でも、あの日 口にして、思いました。命なんて懸けなくても、言ってもいいんだって。知って欲しいんなら、言葉に出していいんだって。(中略) わたしは思いました。絶対に自分で 自分の終わりを 選ぶべきじゃない。絶対に そうすべきじゃないって。だって、生きてれば変わるから。変わるときが 絶対にくるから」



「ねえ、先生。これから先、わたしみたいな生徒が現れたら言ってあげてください・・・この世界は変わるんだって。でも、そのひとは『それは おまえの話だろ。自分は違う』って、跳ねのけるかもしれません。でも、言ってあげてください。絶対に、生きてれば変わるんだって。変えてくれる誰かが、世界のどこかにいるんだって」


日本テレビ/2023年8月19日放送
【脚本】
ツバキマサタカ
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最高の教師 1年後、私は生徒に■された・第5話 [最高の教師]

「顔を上げてください。下を向く姿は、瑞奈みずなさんには最も似合いません」



「傷かどうかは、まだ決まっていません。こんな出来事も、誰かとのいさかいも、友達との大ゲンカも、そのすべてが未来から見れば青春と呼ぶ可能性のあるものです」



「瑞奈さんにとって、この文化祭が どうでもいいかは、あたしたちが決めちゃいけないと思う。わたしも怖かったから・・・陰で みんなに ささやかれて、自分が どういうひとなのか勝手に決めていかれるのが。知らない誰かが、瑞奈さんのことをどう言おうと、わたしたちは ちゃんと瑞奈さんの言葉を聞かなきゃいけないと思う」



「なぜ、みなさんは自分と違う道を歩むひとを『調子に乗っている』と区別し、糾弾の対象に置くのでしょうか。考えてみてください。今回の事件が、瑞奈さんではない生徒が何者かに標的にされ、おこなわれたとしましょう。たしかにショックを受け、どうしてこんなことがと嘆くかもしれません。ですが、なにも悪いこともせず、ただ被害に遭ったそのひとに『おまえが調子に乗っていたせいだ』と追い打ちをかけますか。なぜ彼女だけは、そうされて仕方ないのでしょうか。自分たちと違う道を歩むひとは、別人ではありません。みなさんと同じ “ひと” です。好きなことに没頭するひと、まわりとは別のやり方で挑戦をするひと、そのひとたちも、傷はつく。悩むし、涙も流します。なぜ そのことが、たったひとつの『調子に乗っている』というイメージで片づけ、忘れられるのでしょうか。そもそも、調子に乗ることのなにがいけないのでしょう。自分を信じて、調子に乗ることを否定し続けたその先には、なにがあっても自分を信じられない未来しか待っていません」



「ここにいる みなさんで、一度 調子に乗ってみませんか? 今回の事件が起きた理由は定かではありません。ですが、その狙いは文化祭の崩壊です。教室を壊し、騒ぎを起こし、あきらめた わたしたちが うつむく姿が見たいと思うひとがいる。そのひとたちにとって、いちばん調子に乗っていると思うことは、わたしたしが今回の事件をまったく意に介さず、目的を果たすことです。みんなで 一度 調子に乗って、今回の事件をなかったことにしませんか」


日本テレビ/2023年8月12日放送
【脚本】
ツバキマサタカ
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最高の教師 1年後、私は生徒に■された・第4話 [最高の教師]

「教師が本来できることってさ、考える種を渡すことだけだからさ。それに、生徒が自分で考えて決断した偉大な一歩は、驚くほど なにかを変えることを、わたしのほうが生徒に教わったの」



「友達なんて、『そうだよね?』って確認しようとした時点で、すでに破綻してんじゃない?」



「後悔というのは、ひとの行動を大きくゆがめる――そんな力があります」



「いまのあなたは(中略) 動き出さないための理由ばかりを頭に浮かべ、事態を静観しようとしていませんか」



「それは起きてしまうんです。わたしたちが、自分だけを守るために気づかないフリをした そのあと必ず」



「この世界は簡単だと言い切るあなたに、ひとつだけ質問をさせてください。そう思うのは、ただ あなたが失敗を恐れ、確実に成功する なにかしか選んでこなかっただけではないでしょうか。失敗して自分が傷つく可能性のある出来事には、動かない理由を探してけて、間違いの起きない選択だけをする――」



「わたしたちは 誰かが なにかの危機に瀕した状況が見えたとき、『そんなわけがない』よりも、『そうかもしれない』で動くべきではないでしょうか。大切なひとが傷つくことに後悔する可能性があるのなら、この身ひとつぐらい差し出して、根拠のない行動に出ても よいと思いませんか」



「隣にいるのに見てくれない気がして。あいつらと・・・ママとパパと おんなじような目で、いつも わたしを通して わたしじゃない なにかを見てばっかいて。気づくよ、そんなの。感じるよ、そんなの。でも、わかんないフリしなきゃ、隣りに いれなくなっちゃうから」



「ねえよ、居場所なんて。どっかの誰かに安住の場所を求めても、嫌われたら終わり。ほかの誰かに取られたら終わり。それにビビって、震えて、いつの間にか居場所と思った場所も そうじゃなくなっちまう。でもさ、べつに なくたって、よくない? 生きて、立ってるだけで、充分じゃん。てか、立ってるだけの自分を誇れよ。だって、その場所に誰かが来るかもしんねえし」



「江波は いつも みんなと違う考えを否定しようとする。なんで、そんな おそろいでいることばっか求めんの? 誰かと同じであることを、必要以上に求めなくたっていいんだよ。じゃないと、あのひとが頼んだものと同じもの 頼まなきゃとか、あのひとが好きって言ってた曲 聴かなきゃとか、余計なことばっか気にして、自分が なに好きなのかも わかんなくなる。たまにはさ、同じものを頼んで喜ぶんじゃなくて、違うものを頼んで文句 言われない関係を喜べるようになれよ」



「誰かが必要としてくれる居場所を、必死に求めなくたっていいんだ。そんな場所、居場所にはなりゃしねえ。江波が立ってる その場所こそが、居場所なんだって思えばいい。オレは おまえの居場所になんてものには なれやしないけど、おまえの居場所にはオレが いつだって行ってやれるよ」


日本テレビ/2023年8月5日放送
【脚本】
ツバキマサタカ
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最高の教師 1年後、私は生徒に■された・第3話 [最高の教師]

「(不満があるなら)なぜ、それを直接 言わないんですか。あの黒板(に書いた殺害予告)を見た誰かが動いてくれて、その誰かの責任で なにかが変わることを、待とうとしたんですよね。なぜ、自分自身で、顔と声を出して、意見しないんですか」



「さきほど眉村くんが『あきらめもつく』と言いました。おふたりは いったい なにに あきらめてるんですか。懸命に時間を注いだ青春が壊されることでしょうか。それとも、自分たちの意見が封殺される日常でしょうか。『ぼくらなんか』と、自分を下に感じるその順番は、いったい どこに存在するのでしょうか。少なくとも、わたしの目には おふたりの順番を示す数字など、どこにも書いてあるようには見えません。(中略) 学生が学校で学ぶことは『あきらめ』ではありません」



「あいつら、勝手に楽しくしてりゃ いいじゃん。(こっちは)邪魔なんて しないんだからさ。頼むよ。なんで、わざわざオレらの邪魔して、笑うんだよ」



「あなた方を苦しめる原因の大半は『想像』です。目に見えない順番もそう。こうしたら こう思われると配慮する人間関係もそう。そして、その想像に いちばん苦しむのは、いつも『優しいひと』です。優しいから、ひとの気持ちを想像する。自分の立場を想像し、イヤなことも我慢する。なぜ、そんな優しいひとばかりが損をかぶる世界で、日々を過ごさなければならないんでしょうか。あえて、教師のわたしから伝えさせてください。優しいひとこそ、もっと この世界をたやすく考えるべきだ、と」



「あなた方は一度でも、自分を傷つけ、蔑ろにする人間たちと仲良くしたいと思ったことはあるんですか。あなた方にとって、彼らに嫌われるということは、そんなにイヤなことなんでしょうか。(中略) 誰かに嫌われるということは、ツラい思いをすることも あるかもしれません。ですが、いま(わたしは)大人として伝えることがあります。そんなふうに自分を蔑ろにした人間など、いま どこで なにをしているのか知りもしない確かな日々が訪れるということです」



「むかし、先生も些細なことがきっかけで孤立したことがあったって(言ってた)。でも、そのときに、いちばん仲のいい友達が聞いてきたんだって。あいつらと仲良くしたいって思ってるのかって。もし そう思ってないなら、傷つく必要なんてない。その輪に戻る必要もない。泣きながら あいつらの自由を守る必要なんてないって。(中略) 自分や、自分の大切なひとに後ろめたく思ってまで、誰かに合わす必要なんてない――」



「ぼくたちのことを(ハブるなら)ちゃんとハブってください。まったく相手も、会話もせずに、かかわらないでください。本当に お願いします。申し訳ないけど、ぼくたちは きみたちと まったく仲良くもしたくないし、一緒にいたいと思ったこともない。きみたちが笑ってるときにも、一度も面白いとも、楽しいとも思ったことないし、まったく考え方も、生き方も違う、別種族なんだ。それで、すごく簡単に考えたら、強がりでも なんでもなく、きみたちにハブられることは、いいことしかないって気づいたんだ。ありがたいことに、ぼくには日暮ひぐらしがいてくれるし、この学校の中でやりたいこともある。ぼくたちだけで生きて行ける世界が ここにあるんだ。べつに ぼくたちは仕返しがしたいわけじゃない。それすらも思わないくらい、かかわりたくないだけなんだ。でも、この部屋にかかわらず、なにか攻撃を受けるならば、なんでもしてでも証拠を集めて、きみたちを糾弾しなくちゃいけない。そんなことに時間を使っている暇は、ぼくたちには ないんだ。だから、ぼくたちを ちゃんとハブって欲しいんだ」



「なに? あたしたちが裏切ったら、あんたたちが怒られちゃうわけ? それは あんたたちの人間関係なんだから、知ったこっちゃないよ。なんで、友達でもないひとのお願いを、そんな聞かなくちゃいけないの」



「『オレなんか(でよければ)』っていう自分を卑下した言い方で逃げ道 残してるようなやつに、なにを相談できるんだ」


日本テレビ/2023年7月29日放送
【脚本】
ツバキマサタカ
※ 7段目は2名による連続した台詞をつなげたものです
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最高の教師 1年後、私は生徒に■された・第2話 [最高の教師]

「ずっと待つんですか・・・むこうが変わってくれることを。そんなに大人なんて期待できる存在ですか。普段は あれだけ大人をバカにし、侮辱し、尊敬も なにもない態度をとるくせに、なぜ そうやって最後の最後、大人は子供を無下にしないのだと、期待ができるんですか」



「オレらに かわいそうって思われんのがイヤだったか? いいじゃねえかよ、かわいそうって思われたって。なに、くせえプライド張ってんだよ。たとえ、いま そう思われたとして、10年後、すげえやつになって、オレのこと かわいそうなやつだって、色つけて札束で顔 はたきゃ いいじゃねえかよ」



「幼いころから、わたしたちは『お金は大切だ』と何度も教わってきました。でも、お金ごときで いちばん大切なものを失う必要はないと、わたしは思います。なぜなら、お金の価値観など、時が経ち、大人になれば、簡単に変わるからです。わたしは このことを もっと若いときに知りたかったです。だから、いま お伝えします。まわりの助力で どうにかできる金額ならば、もっと素直に助けを求めてよいのだ、と」



「死ぬほどカッコ悪いとこ見せたな」
「いや、カッコつけてるやつよりかは、カッコいいんじゃね」


日本テレビ/2023年7月22日放送
【脚本】
ツバキマサタカ
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最高の教師 1年後、私は生徒に■された・第1話 [最高の教師]

「生徒の問題を注意すれば、笑みを浮かべてパワハラと騒ぎ立てられ、生徒の悩みに耳を傾ければ、直ちにモラハラと糾弾されるこの時代に、彼らが教師に期待する役割は、もはや ただ彼らの自由を邪魔せず、卒業の日を迎えさせることだけとなっていた。今年もイヤになるほど問題が山積した。だが、わたしは なにもできずにいた。いや、なにもせずに・・・生き抜いた」



「(あなたたちを退学に追い込むとか)そんなことは考えていません。なぜなら、あなたたちは正当な罰が下されても、自分は悪くない、なぜ自分が罰せられなければいけないんだと、起きた出来事を顧みず、誰かのせいにして過ごすだけということを知っていますから。自分に起きたマイナスな出来事を、誰かのせいにしてぶつけるのが得意な生き物でしょ、あなたたちは」



「いま下を向いてる みなさん。あなたたちも思ってませんか。悪いのは、ほかのあいつだ。オレたちは本当は(イジメなんか)やりたくなかった――。そう心で唱え、誰かのせいにしてませんか。そんなにも、誰かと違うことをするのは怖いですか」



「この中で、本当に心の底から鵜久森うぐもりさんに憎しみを抱き、怒り、どうにかして彼女を苦しめてやりたいと、強く心に思って、このような仕打ちに参加してるひとは手を挙げてください。誰もいませんか。もし強い感情もなく、その場の空気であったり、誰かが やっているからという同調的感覚や、自分に矛先が向かないためだけの逃避的思考で、こんなにも彼女の心を砕き、踏みにじり、蔑むような出来事に参加できるのだとしたら、ここにいる みなさんは もはや人間ではないと思います」



「あなたは このクラスのひとたちに、なにを されたんですか。(中略) 自分がされた嫌なことを、自分で口にするのは、とても苦痛です。でも、ここにいるひとは、自分がしたことが どういうことなのか、誰ひとり自覚していません。だから、あなたが なにをされ、どんなに苦しみ、どんなにも痛んだのか、それをはっきりと告げることが、この無自覚な動物たちにできる まず最初の攻撃なんです」


日本テレビ/2023年7月15日放送
【脚本】
ツバキマサタカ
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