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恋愛のすゝめ・第8話(最終回) [恋愛のすゝめ]

「アーサー・エディントンが提唱した『時間の矢』さ。時間は一方向にしか進まず、過去には戻らない――とするならば、道はひとつ。進むしかないんだ。少年、(行き先は)きみの行きたい場所さ」



「恋愛は、数学、心理学、統計学、あらゆる学問がまったく通用しない。それなのに、実に愉快で面白く、最高に楽しい。わたしは高田華子という女性に完全にフラれた。失恋だ。しかし、彼女のことを思い出せば、体の中から無尽蔵にエネルギーが湧き出してくる。一度 恋愛をした経験は、人生に力を与えてくれる。愛こそが、生命の神髄なのだ」



「第1回ノーベル物理学賞を受賞したヴィルヘルム・レントゲンの話だ。彼が妻ベルタと婚約したのは学生時代なんだ。のちにX線の論文を発表した際、その実験写真には、結婚指輪をはめた妻の手の写真を用いた。これが世間に強い衝撃を与えたのは、X線の素晴らしさだけではない。科学の発見と発展の裏に存在する愛の力を証明したからだ」



「この世のすべての物体に引力が働くように、この世のすべての物質が原子で構成されているように、おおとり啓介が高田華子を愛すること、それは決して揺るがない世界の真理なのです。わたしの華子さんへの思いを覆す法則や公式など、世界に存在しないのです」


TBS/2024年1月16日深夜放送
【脚本】
中屋敷法仁宮本武史
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