離婚しない男 -サレ夫と悪嫁の騙し愛-・第４話

「綾香さんは母親ですから、『母性優先の原則』があります。親権を争う上で、母親が圧倒的有利になる強力な武器です。対して岡谷おかたにさん、あなた 先日 撮影した浮気の証拠があります（が、）まだまだです。ずっと浮気をしているぞという、『浮気の継続性の証明』が必要になってくる。ふたりが まぐわっている、肉体関係にあるという証拠はあるから、今後はふたりで歩いているだけでも証拠になる」

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「肝心なのは（中略）看護養育実績――。（岡谷さんは）これまでフルタイムで新聞社で働いてきた。朝 早いから、（子供の）保育園の送りもしていない。夜 遅いから、お風呂にも入れていない。土日も仕事。かたや、綾香さんは専業主婦。24時間 育児をしています。過去の実績では勝てませんから、これからの育児で巻き返すしかないでございますよ。（朝 子供を起こして、朝食を食べさせて、着替えさせて、見送る。習い事には一緒に行き、入浴、寝かしつけなどをSNSやブログに残すことで、毎日の育児をどれだけやってるかの証拠になる。これを）少なく見積もって１年。審判と調停を合わせた審理期間にも１年前後、あわせて２年（続けなければなりません）」

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「いま、いちばん大切なことは、あなたが親権を獲得しようとしていることを、綾香さんに知られないこと。（もし知られたら）『母性優先の原則』を盾に、DVやモラハラを捏造し、岡谷さんを追い詰めることは簡単です。世の中なんて、めちゃくちゃです」

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「われわれの準備が整う前に、綾香さんに離婚を切り出されてはいけません。法律上、綾香さんは不倫している有責配偶者ですから、離婚請求はできませんが、離婚の意志を固められると岡谷さんの養育実績を積む時間がなくなってしまう。つまり、あなたは１年間『離婚できない男』なのよ」

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テレビ朝日／2024年2月10日放送
【脚本】鈴木おさむ／【原作】大竹玲二
※　１段目は２名による連続した台詞をつなげたものです