不適切にもほどがある！・第10話（最終回）

「うまくもない、かといって笑えるほど下手でもないカラオケって、いちばんストレス」

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「ぼくのこと完全に忘れてましたね？　失恋したての人間ってのはね、24時間 主人公なんですよ。忘れるとか、無視とか、ないから」

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「自分のことしか考えられないときってあるよ、誰でも。そういうとき、他人の言葉とか、態度とか、ガラスの破片みたいに刺さっちゃうんだよね」

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「生徒は一人ひとり違うんすよ。どっかで聞いた精神論に当てはめて、それで終わりでいいの？　あの子たちが30年、40年後の未来を作るんだよ。ちゃんとやろうよ」

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「言いたいことはSNS、気に入らない相手はブロックっていう風潮、なんかモヤモヤ。（中略）　どんな仕打ちに遭ったって、『吐き気がする』なんて、ひとがひとに対して使っていい言葉じゃないでしょ。スマホじゃないでしょ、わたしたち。人間同士なんだから、片っぽがアップデートできてないとしても、もう片っぽが寛容になれば、まだまだ つき合えるでしょ」

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「学校なんてさ、自分と気の合わないやつが この世界には存在するってことを勉強する場所だけどさ、３年かけて自分以外は頭おかしいってことを確認する場所だけどさ、その中で ひとりか ふたり 友達が見つかれば、ほかは死ぬまで会わなくていいやつらだから」

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「こんな時代に生まれて、おまえら かわいそうだな。どこ行ってもタバコ臭くせえし、連帯責任だーつって ひっぱたかれて・・・。やっと卒業だ。でも、安心しろ。おまえらの未来は面白おもしれえから。オレみたいな不適切な暴力教師はいなくなるし、ツルっとしたのでウーバー呼んだら、家でビッグマック食える。そんな時代でも、大人は子供に『こんな時代に生まれて かわいそうだな』って言うんだよ。そんな大人の話は聞かなくて結構」

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TBS／2024年3月29日放送
【脚本】宮藤官九郎