ソロ活女子のススメ４・第５話

「これはビジネスマンが ひと仕事 終えたときの会話である。『よかったですね。みんなのマンパワーでフルコミットできて』『シナジー効果でソリューション提供できましたもんね』『パートナーシップでイノベーション起こせたからね』――。彼らが話してることを最もわかりやすい日本語に変換してみよう。『いやあ、よかったですね。みんな いい感じで』『みんなで いい感じでしたもんね』『みんなで いい感じだったもんね』――」

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「よーし、この規模なら、乗り物は全部 乗ることができる。乗って、乗って、乗りまくって、『花やしき』170年の魅力を知ろうではないか――って思うひと、多いんだよな。それって、とにかく長い間 練習する運動部（の発想）と一緒じゃないかい？　テスト勉強でもさ、ただドリルやりゃ 点数 取れるってわけじゃねえってなもんでさ」

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「ていうか、誰？　わたしに話しかけてる？　と、以前のわたしだったら（見知らぬ男の登場に）脳がバグっていたが、もう わたしはバグらないよ。歴史ある施設、もしくは人気あるスポットには、その地の妖精とでもいうべきひとが現れることが多く、ソロ活だと話しかけられやすい」

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「背伸びしたり、無理するのは、結局 長続きしないんじゃないかな。170年以上 続いている『花やしき』は、イエローシューズをはいたネズミくんがいる夢の国を目指す必要はないし、目指さなかったから、いまも あるんじゃないかな」

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テレビ東京／2024年5月1日深夜放送
【脚本】及川博則／【原案】朝井麻由美
※　１段目は数名による連続した台詞をつなげたものです