永遠(とわ)の泉 [土曜ドラマスペシャル]
「死っていうもんが近づいてきとるとき、人っていうとは、ひとつひとつ この世の未練ば捨てながら、死ぬってことを受け入れる心構えも出来てですね、薬やら、ナイフやら、使うことなしに、自分で命ば閉じることの出来るとじゃなかろうか」
NHK/2012年6月16日放送
【脚本】金子成人/【原作】藤原新也
キルトの家(後編) [土曜ドラマスペシャル]
「悪いこともあるけど、きっといいこともある。目先のことで慌てないで」
「あの人もこの人も平等に、とか言われると、どの人も十把ひとからげに されたみたいで、違うだろうって思っちゃうの。一人ひとり違うだろうって」
「年寄りはこんなもんだよ。いつ、誰が、どうなるかわからない。見えない弾が、狙い定めず、飛んでいるようなもんだ。腰に当たる。背中に当たる。胃や、肝臓や、頭にも当たる。胸にもな。大事な人もいなくなる。年寄りはこんなもんなんだ」
NHK/2012年2月4日放送
【脚本】山田太一
とんび(後編) [土曜ドラマスペシャル]
「親が子供を育てるんと違う。親は子供に育てられるんじゃ」
「ケツまくって、逃げる場所がないといけんのよ、人間には。(中略) 最後の最後に帰れる場所がある思うたら、元気も出るじゃろう」
NHK/2012年1月14日放送
【脚本】羽原大介/【原作】重松清
とんび(前編) [土曜ドラマスペシャル]
「(おまえは)なんぼ雨が降っても、雪が降っても、それを黙って飲み込んでいく海にならんといけん」
「アキラが悲しゅうしてるときに、おまえまで一緒に悲しんで、どげんする。アキラが泣いとったら、おまえは笑え。(中略) ふたりっきりしかおらん家族が、ふたり一緒に泣いて、どげんするんな」
「お金持ちにならんでも、偉い人にならんでもええ。今日も一日 幸せじゃったねえって思えるような、明日がくるのが楽しみだと思えるような、そがいな人生 送りんさいね」
NHK/2012年1月7日放送
【脚本】羽原大介/【原作】重松清
真珠湾からの帰還 ~軍神と捕虜第一号~ [土曜ドラマスペシャル]
「あのとき 岩佐さんは死を覚悟していたけど、いまの酒巻さんみたいに、弱気になって死を願っていたわけではないと思います。死を願うことと、死を覚悟することは違う――。命の使い方が見つからなければ、見つかるまで生きればいい」
NHK/2011年12月10日放送
【脚本】鈴木智
蝶々さん ~最後の武士の娘~(後編) [土曜ドラマスペシャル]
「武士の自害とは、自らを罰することでも、敗北でもありません。人として、守るべきものを守り通した証――」
「あのころの日本には、サムライと呼ばれる人たちがいたのです。美しく生きた証のために、ためらいなく命を絶つことができる人たちが・・・」
「恋心は、相手に悟られてはならない。密かに耐え忍んで、慕い続けてこそ、真実の恋だと・・・」
NHK/2011年11月26日放送
【脚本】市川森一/【原作】市川森一