聖母・聖美物語・第63話 [聖母・聖美物語]
「あんた、自分が幸せになりたいって気持ち、ちゃんと持ってる? 自分をしっかり愛してやらないと。ひとを愛することはできないよ。結婚して幸せになろうって、あんた自身が思わなくちゃ」
「女だけでしょ、結婚したら なにかが変わるかもしれないって思ってるのは。なにがしかのプラスアルファはありがたいけど、男はできるだけ変わりたくない。それ以上の期待もしていない」
フジテレビ/2014年6月26日放送
【脚本】いずみ玲
聖母・聖美物語・第62話 [聖母・聖美物語]
「子供はみんな、愛されるって信じて生まれてくるんじゃないの? どんな生まれ方をしたって、誰から生まれたって、赤ちゃんはみんなそう思ってる・・・きっと」
フジテレビ/2014年6月25日放送
【脚本】いずみ玲
聖母・聖美物語・第61話 [聖母・聖美物語]
「楽しいだろうなあ、好きな人とふたりで、同じ夢を見て生きていくのって。だってさ、スゴイと思わない? 親でもない、兄弟でもない誰かが、自分のいちばん大切な人になるんだよ」
「どんな形で生まれても、 “おかあさん” は命の出発点。母親以上に大きな存在って、この世にはないんじゃないか」
「分身みたいなものでしょう、兄弟って。(中略) 比べられたり、競ったり、コンプレックスを感じ合ったり・・・。鬱陶しくて厄介なのに、いつも肌のどこかで触れ合って、呼吸を感じてるような身近さがある」
フジテレビ/2014年6月24日放送
【脚本】いずみ玲
聖母・聖美物語・第53話 [聖母・聖美物語]
「どうだっていいじゃないか。生んだのが誰であろうと、育てたのが誰であろうと。心が母親を感じない以上、事実なんてなんの価値もありゃしない」
「本当の親、生みの親、遺伝子上の親。なんだって猫も杓子も そのことばかりにこだわる? これだからいつまで経っても、日本の生殖医療は進歩しないんだ。(中略) 生殖を神から奪い取って、人の手にゆだねた以上、どんなことが起こったっておかしくない。それだけの覚悟をしろと言ってるんだ」
フジテレビ/2014年6月12日放送
【脚本】いずみ玲
聖母・聖美物語・第39話 [聖母・聖美物語]
「死のうと思ったんなら、本当に死んだ気になって、一からやり直せばいい。失くしたはずの命をたまたま拾った。そのつもりで、残った時間をぼくと温めあって・・・。わずかな温もりでも、ふたりで分かち合えば温まる」
「小さな愛も、小さな明かりを灯して寄りそえば、穏やかな幸せが満ちてくる。あなたには修羅の巷より、優しい花の庭が似合います」
フジテレビ/2014年5月23日放送
【脚本】いずみ玲
聖母・聖美物語・第30話 [聖母・聖美物語]
「女はみんな安定した生活と子供が欲しい。豊かな暮らしの中で子供を得て、慈しんで、聖母の笑みをたたえて生きる。(中略) そして、男は・・・あなたは、独りで生きる孤独を埋めて、家族を持つことで社会的な信用を得ようとした。その目的のために、お互いに心の中で相手を値踏みして、一緒になった。あなたも妥協したんでしょ。この女でいいやって。そこから先は、いかに上手に妻と夫のポジションを守っていくか、うまく辻褄を合わせて折り合っていくかってことだったのよ」
フジテレビ/2014年5月12日放送
【脚本】いずみ玲
聖母・聖美物語・第26話 [聖母・聖美物語]
「天寿をまっとうする人もいれば、陽と同じような病気で命の灯を消されてしまう人もいる。それが神様の与えた寿命なのだから、受け入れるしかない。でも、科学を進歩させることで、ほんの少しだけ逆らう力を与えてくれたのもまた神様なんだとぼくは思う」
フジテレビ/2014年5月6日放送
【脚本】いずみ玲
聖母・聖美物語・第25話 [聖母・聖美物語]
「たまたま家が病院だから、医者の一家だから、許されないことを、許されたと勘違いしてるんだ。(ドナーベビーを作ることが)できるからといって、われわれ医者には やっていいことと、悪いことがあるんじゃないですか」
フジテレビ/2014年5月5日放送
【脚本】いずみ玲
聖母・聖美物語・第22話 [聖母・聖美物語]
「(わが子を思う)母親(がすること)だったら、どんな無理でも通ると思ってるんだね、姉さんは。ひとの気持ちなんかお構いなしに ごり押しして、なにが悪いって思ってるんだね」
「やってやるよ。恩を返して、恩に着せる」
フジテレビ/2014年4月30日放送
【脚本】いずみ玲
聖母・聖美物語・第13話 [聖母・聖美物語]
「寂しい方ですね。ひとを傷つけることでしか、自分の傷口を塞げない。実際には、もっともっと傷口を広げてしまっていることに気づかない――」
「扱うものが、鉄くずだろうが、ジャガイモだろうが、命だろうが、それで おまんま 食ってる以上、同じ商売だ」
フジテレビ/2014年4月17日放送
【脚本】いずみ玲