アルジャーノンに花束を・第10話(最終回) [アルジャーノンに花束を]
アルジャーノンに花束を・第9話 [アルジャーノンに花束を]
「人間なんて、そんなもんだろ。同情するふりはする。でも、てめえの浮き輪は投げちゃくれない」
「せっかく医者になったって、銭金じゃねえ。戦地とか、自分の命が危ないところに行くような人間がいる。震災じゃ、ボランティアが3万人 現地に入ってきたんだ。そりゃあ、中には見物感覚や、ミーハーみたいな気持ちで行ったやつもいたろう。だけど、本当にいるんだよ。困ってるやつを見たら、なんとかしてやりてえ、そんなふうに感じちまう、根っこから優しい人間がさあ。(中略) わかるか、おまえら。そういう人に出会っちまうと、オレみたいな すさんだ人間でも、心の隅っこのほうに種をまかれちまうんだろうなあ。ひとには優しくしなきゃいけないっていう、そういう種をさ。だから、それから長い年月が経って、おまえらみたいな、なんかしら事情のあるやつをボランティア気取りで雇うようなことをはじめた」
TBS/2015年6月5日放送
【脚本】池田奈津子/【脚本監修】野島伸司/【原作】ダニエル・キイス