あさが来た スピンオフ 「割れ鍋にとじ蓋」 [あさが来た]
あさが来た・第156話（最終回） [あさが来た]
「国が育ったら、もっともっと みんな幸せになれる思うてたのに、こない生きづらい世の中になってしもうたんは、なんで なんだすやろな。戦争は銃や大砲でひとを傷つけて、新聞や世論はひとを悪う言うたり、勝手な批評して ひとの心 傷つけるばかり。みんなが幸せになるための武器は、銃でも、大砲でも、悪口でもあらしまへん。（中略） ひとの気持ち慮ることのできる優秀な頭脳と、やらかい心――。それさえあったら、それで充分なんだす」
NHK／2016年4月2日放送
【脚本】大森美香／【原案】古川智映子
あさが来た・第152話 [あさが来た]
「今度の戦いは勝ったとしても、きっとすぐに また より大きい戦争が起こります。そのときに大事なんは、より強い武器 持つことやあらしまへん。お商売だす。経済的に国を豊かにすることで、外交の力、増してかな あきまへんのや」
NHK／2016年3月29日放送
【脚本】大森美香／【原案】古川智映子
あさが来た・第149話 [あさが来た]
「生があるから死があり、死があるから生がある。このふたつは常にひとつのリズムとして、われわれの日常を流れています。この体はただの衣服であり、本当の体はもっと奥にある。そしてそれは、永久に滅びません」
NHK／2016年3月25日放送
【脚本】大森美香／【原案】古川智映子
注）実際の台詞は 「そして、この体はただの衣服であり、本当の体はもっと奥にある。そしてそれは、永久に滅びません」 でしたが、こちらの判断で 「そして」 の連続を削除しました。
あさが来た・第147話 [あさが来た]
「日本が（西洋のモノマネをしたのは）生きのびるためだしたのや。この国 守るためには、むやみに戦うのやのうて、柔軟に西洋の文化 受け入れて、政治でも、経済でも、大きなるのが いちばんやったさかいだす。（中略） みんなで日本いう船 乗って、漕いだり、流されたりして、ようよう いまの朝むかえたことは、間違いあらしまへん」
NHK／2016年3月23日放送
【脚本】大森美香／【原案】古川智映子
あさが来た・第146話 [あさが来た]
「不安なときほど、大きいもんに頼りたなるのは ひとの常だす。そやけど、小さい会社が守りに入ってたら、結局、大きい会社に飲み込まれて おしまいだす」
NHK／2016年3月22日放送
【脚本】大森美香／【原案】古川智映子
あさが来た・第139話 [あさが来た]
「あの先生は、武器やのうて、教育でひとを育て、世界を変えるのやて本気で動いてはります。いまこの日本は戦争に勝ったさかい言うて、どんどん軍事にお金 使うて、もっともっと国 大きくしよう思うてるみたいだすけど、なんぼ大きなっても中身のない張りぼてやったら、いつかカナヅチでゴーンつぶされて、それで終いだす。せやさかい、もっともっと目を向けなアカンのは内側だす」
NHK／2016年3月14日放送
【脚本】大森美香／【原案】古川智映子
あさが来た・第136話 [あさが来た]
「先生はお若いさかい、10年、20年、見通して、いつかそのうちや、なんて思えるのかも わからしまへんけどな、うちには そない悠長な時間、一個もあらしまへんのだす。（中略） いつかきっとやら、大きな夢やら、ブツブツ言い訳せんと、うちの目の黒いうちに、きっちり女子の大学校（作って）見せとくれやす。さあ、行きまっせ。みんなの前で弱音 吐いたらあきまへん」
NHK／2016年3月10日放送
【脚本】大森美香／【原案】古川智映子
あさが来た・第135話 [あさが来た]
「（世の奥方が自分の夫を悪く言うのは）ほんまに愚痴 言いたいのが６割、ひとに話してみて、慰めてもろて、それでも うまいこと いってるんやなあて安心したい気持ちが４割や思いますけどな」
NHK／2016年3月9日放送
【脚本】大森美香／【原案】古川智映子
あさが来た・第133話 [あさが来た]
「長年あたりまえに考えられてきたもんを変えることは、ホンマに難しい。せやからこそ、（殺されかけたのに）まだ懲りてへん言われても、怖れずに飛び込むペンギンは ぎょうさん いてなアカンのだす。もしうちがフカにパクッて食べられても、すぐにもっともっと立派なペンギンがようけ生まれるよう、婦人の頭脳を開拓しとかなアカン。そのための大学校だす」
NHK／2016年3月7日放送
【脚本】大森美香／【原案】古川智映子
あさが来た・第128話 [あさが来た]
「女の子はな、蝶や花やて言いますけど。千代はまだ蝶々でいうたらサナギの時期だす。そないなときに親ができるこというたら、どないに嫌われても、悪態つかれても、お天道さんみたいに さんさんと照らしてやることだけかも わからしまへんな」
NHK／2016年3月1日放送
【脚本】大森美香／【原案】古川智映子
あさが来た・第124話 [あさが来た]
「成澤先生が いちばん心配や言うてはるのは、おなごが お家や旦那さんに縛られたまま、独りぼっちに なってしまうことなんだす。外の世界を なんも知らん。関わることがでけへんかったら、自然と ほかの世界と切り離されてしまう。教育は そないな おなごのいまを変えることがでけます。お家に入っても、まわりの人たちと関わり合いながら、その居場所の大事なひとりになれるんだす」
NHK／2016年2月25日放送
【脚本】大森美香／【原案】古川智映子
あさが来た・第118話 [あさが来た]
「うちの小さいころと違うて、おなごも小学校から学べるようになり、高等小学校や、娘の通う女学校の話を聞いたときも、ただただ うらやましい 思いました。ええ時代になったなあて。ホンマ充分や思うてたんだす。うちは なんてアホやったんだすやろ。そないなことで満足するやて、さながら道の向こうに、小さいころから焦がれてた宝玉があるかもわかれへんのに、近くに落ちてたビー玉 拾うて、わーって喜んで帰ろうとしてた、ただの子供でございます。うちは政府が打ち出したところの、 “おなごは これで充分やろ” いう考えに、まるで流されてたんだす。いまにおいても、男子と女子の教育はまるで違うてます。男子は学ぶ気さえあったら、中学校、高等学校、大学校へと道が開けてますけど、おなごは せいぜい女学校、師範学校しかあらしまへん。しかも、学べる年月はずっと短い。また、教科書 見ましても、女学校は婦女の道徳に重きが置かれすぎて、世に出て役に立つ実学が男子に比べてあまりに少ない。はじめから教育の目指すとこが、男子は学問、おなごは花嫁修業と、明らかに違うてしもうてんのだず。おなごに学問なんかいらん。学ぶ場さえ用意しといたら、それで充分やろ、いう そもそもの考えが、今日のおなごの高等教育の大きい足枷になってるのでございます。うちは大隈先生のおっしゃる 『賢母良妻がおなごの主たる天職である』 いうお考えに異論はございまへん。そやけど、そのためにかて学ぶことは必要だす。芸事や実技も大事だすけど、世の中の動きに疎い おなごだけではアカン。賢母良妻になるためにかて、男女の教育に区別をすべきやあれへんのだす。（中略） おなごもまた社会の一員となり、生きる術や、ひとを助ける術を身につけ、幸せを感じ、社会のためになるよう励むこと。これこそが おなごに高等教育が必要な理由だす。いますぐにでも、100年先 見据えて、大きい目で見て、方針 定めるべきやて・・・」
「結局、この世に二心なく残せるのは人材だけだ。だからこそ、ひとを育てるのは、なによりも大切なことなのである」
NHK／2016年2月18日放送
【脚本】大森美香／【原案】古川智映子
あさが来た・第116話 [あさが来た]
「一度お金を借りてしまったら、とたんに わたしはお金を返すために、大学を経営しなくては ならなくなる。わたしは実業家でも、経営者でもない。あくまで教育者でありたいのです」
NHK／2016年2月16日放送
【脚本】大森美香／【原案】古川智映子
あさが来た・第115話 [あさが来た]
「いつの時代も、世の大半 占めるのは、いまを守ることに必死で、目新しいことから目を背けようとしてる連中だす。（中略） 抜きんでたことを考えるモンは、必ずひとから やっかまれて、邪魔される」
NHK／2016年2月15日放送
【脚本】大森美香／【原案】古川智映子
あさが来た・第106話 [あさが来た]
「なんか小さい失敗でも ちょっと しようもんなら、 『ほれ見たことか。これやさかい、女子はアカンのや』 なんて、言いとうて、言いとうて、うずうずしてる男はんが、まわりに ぎょうさん いてます。男に混じって働くいうのは、そういうことだす」
NHK／2016年2月4日放送
【脚本】大森美香／【原案】古川智映子
