わたしを離さないで・第10話(最終回) [わたしを離さないで]
「あなたたちの体は奪われてしまう。だけど、思い出は奪えない」
「みんな同じようなものなのかもしれない。なんのために生まれてきたか なんてわからず、命は必ず終わる。(クローンは)それが知らされているか、いないかだけの違い」
「わたしたちは空の宝箱を抱えて生まれてきて、そこに日々を詰め込みながら、歩いて行くのだ」
TBS/2016年3月18日放送
【脚本】森下佳子/【原作】カズオ・イシグロ
わたしを離さないで・第9話 [わたしを離さないで]
「人間というのは、あるはずのものが ない世界には戻れない生き物なんですよ。クローンの存在で病魔の苦しみから解放された――。そんな役に立つもの、誰が手放しますか。誰も “治らない世界” なんかに戻りたくないんです。だったら、どうしますか。簡単です。認めなければいいんです。あくまで(クローンは)同じ人間だと認めなければいいんです。だから、みんな あなたたちには心がないものと思い込もうとする」
TBS/2016年3月11日放送
【脚本】森下佳子/【原作】カズオ・イシグロ
わたしを離さないで・第7話 [わたしを離さないで]
「あたしたち、ほとんど なにもかも同じなのよ。だから、ちょっと違うところを見つけたとき、驚いたり、戸惑ったり、憎んだり、うらやんだりする。でも逆に、違うからこそ、欲しいと思ったり、あこがれたり、目標になったり、好きになったりもする」
「あたし、恭子を怒らせたかったの。(中略) そしたら、ホントの友達になれるような気がしたの。対等っていうかね。いつも、あたしばっかりキレてたから」
TBS/2016年2月26日放送
【脚本】森下佳子/【原作】カズオ・イシグロ
わたしを離さないで・第6話 [わたしを離さないで]
「(あの子が)トモとつきあったのは、恭子への当てつけでしょ。トモは恭子の好きなひとだったから、取り上げただけでしょ。だって、恭子に勝ってることが、あの子のすべてなんだから」
「せっかく生まれてきたんだから、なにか、生まれてきてよかったってことを見つけてね。このために生まれきたんだってこと」
TBS/2016年2月19日放送
【脚本】森下佳子/【原作】カズオ・イシグロ
わたしを離さないで・第5話 [わたしを離さないで]
「夢って、どうも かなうから持つもんじゃないっていうか・・・。かなうか、かなわないか、わかんないけど持つわけで。持ってることが、たぶん幸せなことで。だったら、オレたちも持ってたほうがいいんじゃないかなって」
TBS/2016年2月12日放送
【脚本】森下佳子/【原作】カズオ・イシグロ
わたしを離さないで・第4話 [わたしを離さないで]
「わたしたちは世界を変えることなんてできない。だけど、抱きしめ合えば、世界には わたしとあなた以外はいなくなるのだと、わたしは知ったのだ」
TBS/2016年2月5日放送
【脚本】森下佳子/【原作】カズオ・イシグロ