精霊の守り人 最終章・第9話(第22話・最終回) [精霊の守り人]
「なぜ逃げる。あんたが いままで さんざんしてきたことだろ。あんたが勝ち取った国の人々は、負けたことから逃げられたのか。力のない者は、ある日 突然 自分の国をなくしても、巨大な力に大切なものを踏みにじられても、必死にまた心の支えを見つけて、生きていこうとするもんだ。そう簡単には くたばらないんだ。(それなのに)力のある者がなぜ逃げようとする。なぜ生きようとしない。負けたから死ぬ? ふざけるな。そんなもん、はじめから力でもなんでもない。負けた者こそが生きるべきなんだ」
「この国にもう “生きた神” はいらない。戦をした わたしは もう神になどなれない。われわれも、ヤクーも、ヨゴ人も同じように、自分の身は自分で背負い、自分の足で歩けるような国にしたいのだ」
NHK/2018年1月27日放送
【脚本】大森寿美男/【原作】上橋菜穂子
精霊の守り人 最終章・第4話(第17話) [精霊の守り人]
「力というのは つくづく むなしい。尽くせば、尽くすほど、その力を怖れて ひとは離れていく」
「バカだなあ。豊かに実る地を戦場にして なにが残る。ひとも土も みな消えるだけ。バカだ」
NHK/2017年12月16日放送
【脚本】大森寿美男/【原作】上橋菜穂子
精霊の守り人 最終章・第2話(第15話) [精霊の守り人]
「武力の強さと、心の強さは違うのです」
「わたしを殺すか、わたしに従うか、ふたつにひとつだ」
「ひとが支配できるのは、せいぜいひとの心ぐらいなものだ。この闇を支配することなど、できやせん。山の中では謙虚であらねば、光を得ることはできん」
NHK/2017年12月2日放送
【脚本】大森寿美男/【原作】上橋菜穂子
精霊の守り人 最終章・第1話(第14話) [精霊の守り人]
「むかしから(おまえは)ふたつのことを いっぺんに考えられない弟子だよ。バルサがいたら、バルサのこと。バルサがいなければ・・・バルサのこと」
NHK/2017年11月25日放送
【脚本】大森寿美男/【原作】上橋菜穂子
精霊の守り人Ⅱ 悲しき破壊神・第9話(第13話) [精霊の守り人]
「敵、味方をはっきりさせなければ、あなたは生きられないのか」
「戦にはもともと意味などない。だから、この世からなくなることもない。なくすことができないなら、どこかで歯止めをかけるしかない」
NHK/2017年3月25日放送
【脚本】大森寿美男/【原作】上橋菜穂子
精霊の守り人Ⅱ 悲しき破壊神・第6話(第10話) [精霊の守り人]
「あいつにそんなもん見せるかよ。あいつの目は、きれいなものを映すための目だ」
「豊かさを与えて民の心を買うことはできても、人々を重い税で縛り、他国との戦に駆り出せば、いつか必ず人々の心は不満で崩れ出す」
NHK/2017年2月25日放送
【脚本】大森寿美男/【原作】上橋菜穂子
精霊の守り人Ⅱ 悲しき破壊神・第4話(第8話) [精霊の守り人]
「わたしがいなければ、星を見て方角もわからないでしょう。わたしも あなたがいなければ、国の未来を見極められません」
「おまえの優しさは なにも変わらない。その優しさに自信を持て。人々が王に求めるのは、優しさではない。自信だ」
「ひとに槍を向けたとき、おまえは自分の魂にも槍を向けているのだ。自分の魂をも殺しているのだ」
NHK/2017年2月11日放送
【脚本】大森寿美男/【原作】上橋菜穂子
精霊の守り人Ⅱ 悲しき破壊神・第3話(第7話) [精霊の守り人]
「たしかに種族同士の争いごとは なくなった。だが、それは恐怖ゆえに声を出す者がいなかっただけだ。(中略) おまえはそれを平和と呼ぶのか」
「優しくて親切なひとは この世にいくらだっているんだ。そういうひとたちに恩を返したり、返されたり、そうやってみんな生きている。それでも悪いひとを神様に殺してもらいたいと思うか」
「あの子はちゃんと愛情を受けて育った子よ。(中略) 愛情だけで幸せになれるほど、この世は簡単ではないけどね」
NHK/2017年2月4日放送
【脚本】大森寿美男/【原作】上橋菜穂子
精霊の守り人Ⅱ 悲しき破壊神・第2話(第6話) [精霊の守り人]
「違う定めに生きる者を責めるな」
「悪いひとか、悪くないひとか、それは誰が決めるんだ。アスラだけが決めることじゃない。こっちから見たら、向こうが悪いひとでも、向こうから見たら、こっちが悪いひとかもしれないじゃないか。そんなことは神様にだって決められないんだよ」
NHK/2017年1月28日放送
【脚本】大森寿美男/【原作】上橋菜穂子
精霊の守り人・第4話 [精霊の守り人]
「わざと負ける者を斬る気はない」
「誰かのために生きるなんて、愚かなことはよせ。誰かのために生きるなら、顔も知らない者たちのために生きろ。(中略) おまえには いつか そういう帝になってもらいたい」
NHK/2016年4月9日放送
【脚本】大森寿美男/【原作】上橋菜穂子
精霊の守り人・第2話 [精霊の守り人]
「守るのと、お守りをするのは、違うんだよ」
「おまえが生まれてきたのは、いまここで生きるためだ。生きてることを怖れるな。それがいちばん怖ろしい魔物だ」
「バルサは強いんじゃないよ。弱いのが嫌いなんだ。弱いと、生きられなかったからね」
NHK/2016年3月26日放送
【脚本】大森寿美男/【原作】上橋菜穂子
精霊の守り人・第1話 [精霊の守り人]
「この国の王は、自らを神だと言っているそうだ。だが、バルサ、よく覚えておけ。おまえの王や神はもうどこにもいない。王や神だと言う者を信じるな」
「お后はさっきから わたしに助けてくれと言ってるけど、少しも頼んでるわけじゃない。命じているだけ。いや、脅しているだけだ」
「母の願いは、おまえが生きることです。それ以上の願いはありません。それ以上の願いは、おまえが作るのです。おまえの願いを見つけなさい。そして、必ず生きておまえの願いをかなえなさい」
「なにも聞かないのが、長生きするコツだよ。知っていることをしゃべる気がないっていうのは、顔に出てしまうからね」
「人間はどこにだって住むよ。ほとんどの人間は、住む場所が約束されて生まれてくるわけじゃないからね」
NHK/2016年3月19日放送
【脚本】大森寿美男/【原作】上橋菜穂子