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最後のレストラン・第6話 [最後のレストラン]

「歴史というのは、ある日 突然 現れた ひとりの偉人が築くものではなくて、太古の昔から試行錯誤を重ねながら命をつないできた人間の営み、それこそが歴史なのではないか」



「そうか、余の成したることは、書物に残らずとも、ひとの世には残ってゆくか」


NHK BSプレミアム/2016年5月31日放送
【脚本】
高山直也/【原作】藤栄道彦
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最後のレストラン・第5話 [最後のレストラン]

「死ぬのと、殺されるのとでは違うでしょ」
「ええ。でも、ひとに殺されるのも、病気に殺されるのも、どっちも本人にとっては理不尽な話ですし、納得できるものではありませんよね」



「 『あした死ぬとしたら、最期になにが食べたい?』 なんて聞きますけど、現実は、死ぬ前にそうそう食べられるもんじゃありませんよね。でも、もし食べることができたら、なにか少し救われる。そんな気がするんです。レストランって 『回復させる』 という言葉が語源だそうです。お客様がもし食べて元気になってもらえれば、料理人として、ぼくたちも救われます」


NHK BSプレミアム/2016年5月24日放送
【脚本】
谷岡由紀/【原作】藤栄道彦
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最後のレストラン・第4話 [最後のレストラン]

「ここで死ぬのは易きこと。だが、函館へ戻れば、もうひと働きできる。おのが務めを果たすことこそ武士の本懐。戦地であえて死を語るは、臆病者のすることなり」



「オレはなまじ信じるものがあったゆえ、多くの名もなき雑兵たちを死に追いやってしまった。だが、そんなあいつらも家に帰れば、ひとりの子であり、夫であり、兄弟だったはずだ。オレは信念のために、そいつらを見殺しにしてきた。否、この世に名もなき雑兵などいない。名も知らぬ雑兵と言うべきなのか」



「戦場で亡くなる方のほとんどは、みな同じようなことを言うんです。誰かのことを頼むって。それが恋人のときもありますし、妻や子供のときもありますけど、みんな ほとんど そう言うんです。きっと そのひとたちは、愛する者には自分の分まで生きてほしかったんじゃないでしょうか」



「生きるとは、いったい どのようなことでしょうか。例えばなんですが、縦横無尽に動き回ることが生きるということでしたら、草花は生きていないということになるんでしょうか。他人と意志を通じ合わせることが生きるということでしたら、まだ言葉をしゃべれぬ赤ん坊は? 大切なひとと一緒にいることが生きるということでしたら、大切なひとを戦地に送らなければならない家族は? これらは死んだということでしょうか。(中略) ぼくは思うんです。生きるって、つらくても自分の役目を果たすことなんじゃないかって」



「たとえ死んでも、その者の思いを継ぐ者がいる限り、その死はムダにはならぬ」


NHK BSプレミアム/2016年5月17日放送
【脚本】
高山直也/【原作】藤栄道彦
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