極道めし・第10話（最終回） [極道めし]
「友達に大事なCDを貸すってときは、返ってこなくていいと思って貸してんだよ。そういうもんだろ」
「好きな曲入れたMD（を貸す）ってのはよ、ほとんどラブレターみたいなもんだぞ」
「その料理のうまいかどうかを決めるのは、味つけだけじゃない。料理を食べるまでの、なんていうか、過程が大事なんだよ。どんな出来事があって、どんな思いを背負って、その料理にたどり着いたのか。それが味を決めるんだ。これは３年間ずーっと彩也子のことを思ってきた人間が作った生姜焼きだ。それを３年間ずっと独りで闘ってきた人間が食べる――。どんな味に感じるのか、教えてくれ」
BSジャパン／2018年9月22日放送
【脚本】福原充則／【原作】土山しげる
極道めし・第９話 [極道めし]
「思い出話をしたんじゃなくて、思い出話にしたんだな。（中略） さっき話すまでは、ずっと坂井の胸の中に引っかかったままの出来事で、それが ああやって話して、聞いてもらって、ようやく いまの自分から切り離した過去の思い出話にできたんだよ」
BSジャパン／2018年9月15日放送
【脚本】福原充則／原作】土山しげる
極道めし・第８話 [極道めし]
極道めし・第６話 [極道めし]
「ラーメンライスについて、どのようにお考えですか。ラーメンとライス、それはつまり、炭水化物と炭水化物のぶつかり合い。栄養バランスをまるで無視したコンビ。ただ、その背徳感も相まって殺人的にうまい組み合わせ」
BSジャパン／2018年8月18日放送
【脚本】奥村徹也／【原作】土山しげる
極道めし・第５話 [極道めし]
「（懲役３年ってことは）1000日とちょっとだ。てことはだ、一平。オレらとこいつは、少なくとも3000回は飯を一緒に食わなきゃいけねえんだ。そのへん考えろよ。3000回もマズイ飯 食うのは嫌だからよ。なにがあったのか知らねえけど、こいつの希望を奪う権利は誰にもねえだろ。おまえはおまえで、自分だけの希望を大事にしてりゃ、それでいいんじゃねえのか」
BSジャパン／2018年8月11日放送
【脚本】奥村徹也／【原作】土山しげる
極道めし・第３話 [極道めし]
「布のおしぼりが、オレは好きです。一生懸命 生きている人間の汚れは、紙のおしぼりじゃ、落とせないって気がすんですよ」
「一説によると、アルコールやニコチンよりも、糖分のほうが やめるのが難しい。現代人のほとんどが、知らないあいだに糖分中毒――」
BSジャパン／2018年7月28日放送
【脚本】福原充則／【原作】土山しげる
極道めし・第１話 [極道めし]
「小さな子供のいる家庭は、鍵をなくしがちな子供のためにスペアキーを（玄関先に隠して）置いておくのが定番なんですよ。こういう部屋は（空巣にとって）稼ぎは少ないが、侵入はラクだし、（雑然としていることが多いので）盗まれたことに気づかなかったりして、警察沙汰になりにくいと言われてます」
「カレーは水を美味くするよな」
「カツとカレーをなじませる（ようにルウをかける）んだよ。そうだ、カツカレーってのは、カレーの上にカツが載ってる食べ物じゃないんだぞ。（中略） ゆっくりとルウをかけることによって、ふたつの食べ物をひとつに融合させる必要があるんだよ」
「もう食べてもいいと思ってから、１分、我慢だ。その我慢が（カレーの）味を数倍おいしく引き立てるんだ」
「この子はね、強い。お母さんが苦労しながら、しっかり育ててきたんだろうなってことが、よくわかりました。ただ、たまにでいいんで、一緒に食事をとってあげてください。一日の終わりに、誰かと笑って食事をとる。それだけで きっと、もっと いい子に育ちますから」
「オレたちがここ（刑務所）でメシの話をするのは、希望を失わないためだ。シャバに出たら、あれも食いたい、これも食いたい。そういう希望だ。それを失っちまったら、とたんに ここの暮らしがイヤんなっちまうからよ」
「シャバに残してきた女の話をしても、待っててくれないかもって不安になるだけでしょ。ここを出たあとの仕事の話をしても、わたしたちに再就職先があるのかもわからないし。でも、ご飯の話は、なんとかなるって信じられるんですよ。すがれるんです」
「出所するときには、作業報奨金がもらえんだろ。それがあれば、メシは絶対に食える。確実に かなう夢だよ」
BSジャパン／2018年7月14日放送
【脚本】福原充則／【原作】土山しげる
