東野圭吾「さまよう刃」・第６話（最終回）

「どういう罪になるんでしょうか。いえ、わたしのことではないんです。長峰さんを撃った警察のひと・・・。ひとを殺したんですよね。快児かいじという少年も、長峰さんも、警察のひとも、みんなひとを殺したんですよね。ひとを殺して、許されるひとと、許されないひと、そんな区別があっていいんでしょうか」

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「警察ってのは、なんなんだろうな。市民を守る正義の味方か。いや、違う。法に則り、法を犯した人間を捕まえるのが仕事だ。警察が守るのは市民じゃない。法律だ。じゃあ、その法律は絶対か。それも違う。法律は完璧じゃない。だから、頻繁に改正される。法を守って駆けずり回る警察――。ときとして、ひとの心を踏みにじる・・・被害者の親族の心までな。それは許されることか。それは正義と言えるのか」

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WOWOW／2021年6月26日放送
【脚本】吉田紀子／【原作】東野圭吾

東野圭吾「さまよう刃」・第４話

「たしかに更生するやつはいるよ。そのために少年法ってものがあるんだからな。だけど、たとえ更生したとしても、遺族は報われない。殺された人間は二度と帰ってこないんだからな」

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WOWOW／2021年6月5日放送
【脚本】吉田紀子／【原作】東野圭吾

東野圭吾「さまよう刃」・第２話

「子供がどんなことしても、結局、親は子供をかばいたがる。（それほど我が子は かわいいということか。）いやいや、自分の子供を悪だと認めたくないだけだろ。自分を否定されるのと同じことだからな」

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WOWOW／2021年5月22日放送
【脚本】吉田紀子／【原作】東野圭吾