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TAROの塔・第4話(最終回) [TAROの塔]

「わたしは西洋諸国にワンダフルと誉められるものを作る気はありません。そういうものを、ぶち壊そうとしてるんです」



「わたしは世界を回って、こう呼びかけるつもりです。あなたの国で、まったくお金にならない、生きる喜びを提供してほしい、と。そう言われて、いまの日本はいったい なにが提供できるのか。わたしは日本人として、そこで世界と戦いたいのです」



「岡本太郎は、万博を国や企業の見本市から、普通の人間の祭りにするために戦ったんです。そのために、万博の腹の中に飛び込んだの。中に入らなければ、なんにも変えられないでしょ。たとえそれが燃え盛る炎の中であっても、にっこり笑って飛び込んでいくのが岡本太郎なんです」



「岡本太郎は天才です。でも、生まれたときから天才だったわけじゃないの。苦労して、努力して、苦しんで、もがいて、岡本太郎になったの」



「バカと言われようが、道化と言われようが、オレはかまわん。そこから何人かは本質にたどり着くだろう。そのための生贄いけにえになるんだ。血を流しても、にっこり笑って見せるんだよ。それが岡本太郎の戦いだ」



「もしオレのやり方で、岡本太郎を貫き、やりぬいたら、それを見て、ああオレもやろう、あたしも、というやつらが、ふぁーっと現れて、幾何級数的にあふれてくるだろう。そういう日本を作りたい」


NHK/2011年4月2日放送
【脚本】
大森寿美男
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