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刑事の証明8(森村誠一サスペンス) [水曜ミステリー9]

「罪を犯した人間は一生その重みを降ろすことはできない。では、その人物が裁かれた場合、重荷は同時に消えてしまうのだろうか。重荷は決して消えない。今度は裁いた人間にそのまま重くのしかかるのだ」



「情報屋ってのは、いかに敵を作らないかが腕の見せ所です。情報はあくまでそれを必要とする相手に売るためのものであって、本人を脅すためのものじゃない。目先の金欲しさに、リスクを冒すようなマネしませんよ」



「あなたなら、おわかりのはずでしょう・・・組織の危うさってもんを。みんなで同じ方向を向いてしまったら、危なっかしくてしょうがない」



「なにかあるんだったら、言ってくれ。闇は隠そうとすればするほど深くなるぞ」



「犯人がおとなしく自供して、初めてオレは安心できた。ずっとそうだった。罪を犯し、それを暴かれたら認める。かろうじて残された、警察と犯人との約束のようなものだよ。ずっと否認なんてされ続けたら、たまったもんじゃない」



「オレは消える。墓場まで秘密を持っていく」
「無駄だ。オレはおまえの墓さえも暴き出し、真実を白日の下にさらす」



「死ぬことが償いだなんて、わたしは絶対に認めたくない。われわれ警察がなにをし、なにをしなかったのかを、明らかにすることこそが、生きているわれわれの責任だ」


テレビ東京/2014年10月22日放送
【脚本】
入江信吾/【原作】森村誠一
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