リスクの神様・第２話

「（慰謝料を出せ、と会社に）乗り込んでくるのは、たいてい模倣犯だよ。本当の被害者は 『そっちが出てこい』 と電話で怒鳴ってくる」

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「対応は丁寧に、しかし、毅然とやること。 『検討します』 『考えておきます』 『権限がないので上司に相談してみます』 みたいな受け答えはNGね。連絡義務が生じて、クレーマーのペースに乗せられてしまう」

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「あなたが本当に守りたいものは何ですか。会社、利益、地位、社員、家族、商品、信頼、理念、すべてを守ろうとしても、なにも守ることはできません。多くのひとが、大切なことに順番をつけるべきではないと考えます。でも、そういうわけにはいかないんです」

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「危機こそがチャンスなんです。そう思うことでしか、前に進めないのかもしれません」

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「あなたは自分の方針に、従順か、反抗的か、を基準に社員を選り分け（リストラをおこなっ）た。結果、理念や意見を持つ社員は消えて、管理職はあなたのイエスマンで固まった。そのせいで社内不満は握りつぶされ、問題も隠蔽された。社員は意欲を失って、あきらめと、恨みの感情だけが残った。（中略）　経営収支の黒字と引き換えに、会社はいちばん大切なはずの人材と理念を失いました。あなたは会社の未来をつぶしたんです」

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フジテレビ／2015年7月15日放送
【脚本】橋本裕志