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コウノドリ 命についてのすべてのこと・第4話 [コウノドリ]

「(切迫流産の場合、)お腹の中にいる時間が一日でも長いほど、赤ちゃんが助かる可能性は高くなります。(中略) 最初の目標は24週です。そこまで持ちこたえて、赤ちゃんの体重が500グラムまでいけば、元気に育つ可能性は50%以上になります。妊娠の継続を希望する場合は、いまから すぐに入院して、ベッドで安静状態を保っていただきます。(ただし)安静にして、24週まで持ちこたえ、出産にこぎつけたとしても、赤ちゃんは重い障害がある可能性があります。脳性麻痺や肺の病気、視力障害など、考えられます。それに、安静というのは、歩行禁止。食事もトイレもすべてベッドの上です。さらに、感染症や陣痛を防ぐ薬を24時間 点滴しますが、これは吐き気や、だるさなど、副作用を伴います。いま お話したことを踏まえた上で、決めていただきたいんです。妊娠を継続するか、赤ちゃんをあきらめるか、を。妊娠の継続を望まない場合、人工流産が法律で認められているのは、21週6日までです。できれば、今日か、明日までに決めていただきたいんです。(中略) 決められるのは、おふたりだけです。田中さん、ぼくたち医者はご家族の未来を背負うことはできません。でも、おふたりの決断に対して、ぼくらは全力でサポートします」



下屋しもやの判断が正しかったかどうか、ぼくにもわからない。答えはどこにもないからね。それなのに、ぼくらはいつだって、正解のない過酷な決断を患者に迫ってるんだ。なあ、下屋。だからこそ、正しい情報を伝えて、真剣に患者に向き合わなきゃいけない。そして、患者が決断を下したとき、ぼくらはその答えに対してベストを尽くすんだよ」



「これでよかったのか、ほかに方法はなかったか、ミスはなかったか、いつだって(ぼくは)迷ってるさ。でも、もしそれを怖いと思うなら、産科医を辞めて逃げ出すか、次につなげるしかないんだよ」



「田中さん夫婦の選んだ道が正しかったのか、それは誰にもわからない。小さな命と向き合うとき、親が下す決断に模範解答などないのだから」


TBS/2015年11月6日放送
【脚本】
山本むつみ/【原作】鈴ノ木ユウ
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