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私 結婚できないんじゃなくて、しないんです・第1話 [私 結婚できないんじゃなくて、しないんです]

「たしかに楽しいかもしれない。出会った男をバカにし、こき下ろし、ガールズトークのネタにする。そうすることで、プライドは保てるし、女同士、固い絆が結べる。だが同時に、大事なものを失ってる。その男の可能性だ。もしかしたら、その相手は浮気しないタイプかもしれない。すごく優しい一面があったり、好きになったひとに惜しみなくプレゼントするタイプかもしれない。(中略) しかし、値踏みによってテンション下げたおまえは、男のそういう部分に触れることなく、ほかの男に対しても常に上からジャッジを繰り返す。思考回路はパターン化され、誰を見ても ときめかない。そして、時速300キロで負け犬街道を突っ走ることになる。いつか孤独に年を取って、玉川上水に身投げしたくなっても、おまえの隣に太宰はいない。独りで恋愛しろ。ひたすら回ってろ・・・回転寿司のように、肌がカッピカピになるまで独りで」



「見たところ、おまえはたしかに美しく、仕事に対しても真面目に努力もしてきたんだろう。だが、世間においては、いまや 『美人』 『キャリア』 『アラフォー』 という三重苦を背負った恋愛弱者だ。(中略) もし、まだ鼻息 荒く男をバカにする気なら、その鼻にマカロンでも詰めて、あえいでろ」



「わたし、いままでいろんな病院でたくさんの女医さんを見てきました。バリキャリの先生たちがため息つくのは、ひとの結婚式、友達の赤ちゃんを見に行ったとき、同窓会に参加したとき――」



「そうなんですよ、先生。次々もぎ取られていくんです。(中略) 機の熟した男性は、イチゴ狩りのイチゴのように、梨もぎの梨のように、あっという間にいなくなる。だから大事なんです、婚活は」



「2010年国勢調査より(算出した結果)、35才から39才までの女性で、5年以内に結婚したひとは2%です。(中略) こと結婚において、美人なアラフォーより、十人並みの容姿の20代のほうが、スペシャルなキャリアより、平々凡々な腰かけ仕事の(女性の)ほうが、人気があるのが現状です」



「好きなケーキ我慢して、きれいにしてきたのは、なんのため? 好きなひとに正々堂々、好きだって言うためじゃないの」



「ブサイクな女は許す。だが、退屈でつまらない女は許さない。簡単にあきらめる女、悲劇のヒロイン気取る女もだ。(中略) 酷なことを言うようだが、一般的に見て、女の価値は下がり続ける。一歳 年を取るごとに、劣化したのなんだの言われて、どんどん自信がなくなる。立ち上がるなら いまだ。女の価値がいちばん高いのは、常に “いま” なんだから」


TBS/2016年4月15日放送
【脚本】
金子ありさ/【原案】水野敬也
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