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わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた [単発]

「現実の男のどこに魅力が? 草食どころか、絶食、腐食――。スマホで検索しないと女性の口説き方もわからない。それも 『初デートなんですけど、ぼくがおごるべきですか』 って、ネットに質問するレベル。告白すらできないくせに、別れるときは LINE でサヨナラ。挙句、つき合ったところで、浮気にDV。あんたたちが、女の子たち、大事にして喜ばせる余裕すらないバカばっかりだから・・・あんたたち現実の男が不甲斐ないから、こっちで(妄想して)自家栽培してんだろうが」



「あたしね、世の中に絶対 許せない種類の男がいるんです。恋する気持ちをバカにするやつ」



「失礼ですけど、黒川さん。あなた、モテませんよね。女性とつきあっても、毎回、フラれるのはあなたですよね。その理由を教えてあげます。例えば、あなた、この30分足らずで、すでに無数の間違いを犯しています。ひとを待ち伏せ、突然 訪ねても、自分の予定に合わせてくれると思ってる。お店のドア、自分だけサッと先に入って、連れのことなど気にしない。(中略) そして、あなたの話し方。こっちが聞いてるかどうかなんて、おかまいなし。ひとの目も見ず、独り言のようにまくしたてる。会話はキャッチボールって言いますが、これじゃあ、相手がひたすらデッドボール食らってるだけ。これが彼氏だったら、相手してあげるの相当 疲れます。だって、あなたのお母さんじゃないから」



「部下に3年 片思いなんて、自分でも気持ち悪いと思うが、彼女だけは なんていうか、特別で・・・連絡先を聞いたり、メシに誘ったり、普通の女になら簡単にできることが、どうしてもできない。(中略) 思いを伝えて終わってしまうくらいなら、社長と部下の関係のままでいいと、一度は納得しようとしたが、彼女の結婚式の来賓挨拶を思うと、地獄だ」



「王子様、オレ様、甘えん坊に、クール、チャラいのに一途。(恋愛ゲームに出てくる男性はどれも同じキャラクターばかりですが、それは)類型じゃありません。王道です。源氏物語の時代から、女性は王道キャラクターが大好きなんです」



「無理チューからはじまる恋。襲われかけるヒロインを救う。ふたりで川に落ちる。エレベーターに閉じ込められる。(恋愛ゲームのシチュエーションはどれも同じものばかりですが、それは)類型じゃありません。型です。例えば、歌舞伎の世界。長い年月かけ、繰り返され、磨き抜かれた美しい型を、何回 同じことやってるんだとバカにする客がいますか。野暮もいいところ。むしろ、待ってましたと、称賛するべきです」


フジテレビ/2016年12月20日放送
【脚本】
大島里美
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