SSブログ

戦国勧誘員・第1話(戦国炒飯TV・第9話) [戦国勧誘員]

「もしもだよ、島津家でいままで通り頑張っちゃいながら、うち(豊臣家)のスタッフとしても働ける いいシステムがありますよって言ったら、これどう? いや だから、ぶっちゃけね、敵だ、味方だ、謀反だ、勘違いだって、ビクつきながら生きてくのって、バカバカしくない? これって、なにが原因かって言うと、ベースに『お家同士って、結構な確率で敵対しちゃってるよね』っていう現実があるわけ。それ通りに行くとさ、豊臣家を任されてるオレからすると『島津家を攻めちゃって、下につけちゃえばいいじゃん』って考えがあるわけ。それが、いままでのデフォルトだったわけじゃない? でも、オレ気づいちゃったわけ。オレ、忠棟ただむねちゃんをやっつけたいわけじゃないってこと。これ、わかる? 『じゃあ、忠棟ちゃんをうちに引き抜いちゃえばよくね』って言う人間も、いるには いるのよ。ただ、『うち』とか『よそ』とか言い出すこと自体、もうダサい気がするのよね。新しいグローバルスタンダード作っていかないと、いつまで経っても(戦国の世は)変わんねえよって、オレなんか思うわけ。プロジェクト立ち上げて、失敗して、腹切って・・・いつまで そんなダセえこと やってんのっつって。で、ちょっと想像してみて欲しいんだけど。忠棟ちゃんは さっきも言った通り、いままで通り島津家にいてくれるだけでいいの。あとはこっちが『これ、やって欲しいな』とか、『あれ、やめて欲しいな』ってのがあったら、忠棟ちゃんに相談するだけ。これって、いままでと なにが違うと思う? (中略) そうなのよ、いくさしなくて よくなるの。これスゴクない? スゴイよ。(スパイとは)全然 違うよ。スパイは違法だからさ。これ、合法だから。言ってみれば、ま、相談役的な? 橋渡し的な? (中略) これ、なにがスゴイって、ダブルで給料もらえちゃうわけだから。いやほら、移籍とか考えたらさ、恩とか いろいろあるわけだから。時代に そぐわないよね、やっぱ。いや、もしね、気が乗らないんだったら、ほかにも やりたいって子、わんさか いるから、全然いいんだけど。ただこれ、一点 問題があって、オフィシャルで募集してる案件じゃないから、まあ(返事は)いつでもいいよって わけにはいかないのよね。ま、ま、急かすわけじゃないんだけど、なる早っちゃ、なる早かな」


TOKYO MX/2020年9月26日深夜放送
【脚本】
安部裕之熊本浩武土屋亮一
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。