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戦国勧誘員・第4話(戦国炒飯TV・第23話) [戦国勧誘員]

「ぶっちゃけね、(竹中)半兵衛くんみたいな優秀な人材がさ、そこらへんの平凡な一兵卒と同等の扱いで、いくさでゴリゴリ削られるって不当じゃない? (中略) で、まあその(いま、うちの会社で)交渉役的なポジションを探してるんだわ。本当ならね、面接とか、筆記試験とか、ちょっと ややこしい手順 踏まなきゃダメなんだけど・・・でも、オレも言ったんだよ。もっとシンプルにしねえと、下のモンもついてこねえべっつって。会社的にもね、いろいろあるみたいだわ。で、まあ、言っちゃえば、プロジェクトリーダー枠っていうのがあって、もし興味があったら、どうかなって お話なんだけど。(わかるよ。自分なんかで役に立つのかって思ってるんでしょ。)だよね。そうなのよ、みんな最初はそうなのよね。いやあ、わかるわ。オレもまったく同じ。でもね、現に この “はげねずみ” (のオレ)がさ、プロジェクトリーダーになっちゃってるわけだから。いや、のちのちさ、こんな、馬 取っ替え引っ替えするようなやつになるなんて、オレ、夢にも思わなかったからね、あんときの自分は。いや、全然全然、オレなんか質素なほうよ。基本、物欲ないんだわ。あるとしたら、茶室を金にしたいぐらい。(中略) で、話は戻るんだけど、これって、誰でも入れられるって話じゃないんだよね。ほら、別口からさ、『この子、お願いします』とか言ってさ、コネ使って押し込んでくる大名とか、多少 名のある浪人とか、結構 来るんだけど、全部 断ってんだわ。だったら、オレの枠で、信用のある半兵衛くんを推してったほうが、自分的にも意味があるかなって。ほら、こういうのってさ、やっぱり投資だからさ」



「うちの会社っていうのは、いま すっごく勢力を伸ばしてる『O・D・A第六天魔インターナショナル』っていう企業なんだけど、聞いたことある? だったら、話 早いわ。そもそも うちって、みんなが得意な分野で役割分担しちゃって、みんなで幸せになっちゃおうっていう考え方をはじめた さきがけみたいな企業なわけ。わかる? いいよね? やっぱ、違うわ、優秀な子は。こんな話ね、そこらへんの野武士にしたところで『なんのことやら、さっぱりでござる』みたない顔してっからね、マジで。(中略) てかさ、『O・D・A』っていうとさ、なんか力ずくで立ち退かせたりとか、なんとなくコワイってイメージあったりするんだわ。でも、実際は全然そんなことなくて、ほら、敦盛とかの舞なんかやっちゃったりとか、あと、茶の湯とかのカルチャーにも 結構 力 入れてる企業だったりするんだわ」


TOKYO MX/2020年12月29日放送
【脚本】
安部裕之熊本浩武土屋亮一
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戦国勧誘員・第2話(戦国炒飯TV・第16話) [戦国勧誘員]

「高虎くんさ、最近、趣味とかしてる? ほら、武将やってるとさ、趣味をやる時間て、あんまりなくない? (中略) 今日、聞いてもらいたい話ってのは、それなのよ。いや、高虎くんさ。もし・・・もしもだよ、趣味だけやって、地位も、名誉も、一気に手に入れちゃう方法がありますよって言ったら、これどう? (高虎くんが趣味でやってる城のデザインとか、DIYしてるだけで)あとの時間はもう自由なんだけど・・・。言っちゃえば、趣味の時間と、自由の時間しかないわけ。(中略) これ、まだ世の中に出てない話だからさ、極力、オフレコでお願いしたいんだけど。その、新たなプロジェクトっていうのは、聚楽第あんじゃん、聚楽第。あのすぐ近くに家康の屋敷をぶち建てようっていう話が上がったわけ。すごくない? で、それを任せんの誰にすんべって流れになって。したら、秀長が『うちの高虎くん、ありじゃね?』みたいなこと言い出して、白羽の矢、ズバーンみたいな。これ、新規プロジェクトだから、まだ どうなるか わかんないとは言われてるんだけど、ここだけの話、『高虎くん、いいじゃん』ってことになったら、ゆくゆくオレの下にも欲しいなとは思ってんのよ」



「高虎くんさ、聞いてるよ、仕事めっちゃ変えてるらしいじゃん。(仕事というか、主君を変えてる)らしいね。いや、うらやましいわ。こういうのって時代だよね。いや、オレのころってさ、そんなん できなかったもん。そんなことしたら、頭蓋骨で酒 飲まれかねねえし。怖いっていうか斬新? だって、あり得なくない? 頭蓋骨で盃にしちゃうんだよ。(中略) オレの時代なんて金箔オンリーだからね。もう、金箔髑髏どくろだよ、これ」


TOKYO MX/2020年11月14日深夜放送
【脚本】
安部裕之熊本浩武土屋亮一
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戦国勧誘員・第1話(戦国炒飯TV・第9話) [戦国勧誘員]

「もしもだよ、島津家でいままで通り頑張っちゃいながら、うち(豊臣家)のスタッフとしても働ける いいシステムがありますよって言ったら、これどう? いや だから、ぶっちゃけね、敵だ、味方だ、謀反だ、勘違いだって、ビクつきながら生きてくのって、バカバカしくない? これって、なにが原因かって言うと、ベースに『お家同士って、結構な確率で敵対しちゃってるよね』っていう現実があるわけ。それ通りに行くとさ、豊臣家を任されてるオレからすると『島津家を攻めちゃって、下につけちゃえばいいじゃん』って考えがあるわけ。それが、いままでのデフォルトだったわけじゃない? でも、オレ気づいちゃったわけ。オレ、忠棟ただむねちゃんをやっつけたいわけじゃないってこと。これ、わかる? 『じゃあ、忠棟ちゃんをうちに引き抜いちゃえばよくね』って言う人間も、いるには いるのよ。ただ、『うち』とか『よそ』とか言い出すこと自体、もうダサい気がするのよね。新しいグローバルスタンダード作っていかないと、いつまで経っても(戦国の世は)変わんねえよって、オレなんか思うわけ。プロジェクト立ち上げて、失敗して、腹切って・・・いつまで そんなダセえこと やってんのっつって。で、ちょっと想像してみて欲しいんだけど。忠棟ちゃんは さっきも言った通り、いままで通り島津家にいてくれるだけでいいの。あとはこっちが『これ、やって欲しいな』とか、『あれ、やめて欲しいな』ってのがあったら、忠棟ちゃんに相談するだけ。これって、いままでと なにが違うと思う? (中略) そうなのよ、いくさしなくて よくなるの。これスゴクない? スゴイよ。(スパイとは)全然 違うよ。スパイは違法だからさ。これ、合法だから。言ってみれば、ま、相談役的な? 橋渡し的な? (中略) これ、なにがスゴイって、ダブルで給料もらえちゃうわけだから。いやほら、移籍とか考えたらさ、恩とか いろいろあるわけだから。時代に そぐわないよね、やっぱ。いや、もしね、気が乗らないんだったら、ほかにも やりたいって子、わんさか いるから、全然いいんだけど。ただこれ、一点 問題があって、オフィシャルで募集してる案件じゃないから、まあ(返事は)いつでもいいよって わけにはいかないのよね。ま、ま、急かすわけじゃないんだけど、なる早っちゃ、なる早かな」


TOKYO MX/2020年9月26日深夜放送
【脚本】
安部裕之熊本浩武土屋亮一
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