桜の塔・第１話

「どうだった、捜査会議という名の “吊し上げ” は？　（中略）　オレたちキャリアは、いわば必要悪。やつら（現場の人間）の酒のサカナになるくらいが ちょうどいい」

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「あなたもキャリア？　（うちの父の世話になっているのね。）じゃあ、刑事部・・・。エリートコースからは外れてるんだ。警察庁長官や警視総監になるには、警備部や官房長官クラスにいないとキビシイんでしょ。警察ヒエラルキーの上位を占めるのは、東大派と、九州出身者の薩摩派。学歴もコネも乏しいパパみたいな外様派は、天変地異でも起きない限り、トップに立つ事はできない」

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「きみと、吉永くんと、権藤くんは85年組か。きみたちくらいの年齢になれば、たいていは もう警察庁長官と警視総監になる人間が決まっていて、それ以外の者は天下りの恩恵を受けてるはずだが。きみたちの代は、いまだ３人で その椅子をせめぎ合ってる」

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「漣れんはね、キャリアだから、７年働けば自動的に警視になれるの。わたしたちノンキャリが、頑張って、頑張って、50過ぎで警視になれるところを、キャリアは30で警視、35で警視正、40過ぎで警視長、そのあとは・・・」
「警視監。そのぐらい覚えとけ。それに、自動的に階級が上がるのは警視までだ。警視正からは推薦が必要になる」

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テレビ朝日／2021年4月15日放送
【脚本】武藤将吾