罠の戦争・第11話（最終回）

「いままで、踏みつけられても我慢するしかなかったのが、急に力を得て、みんなが頭を下げてくるようになった。無理が通る。ひとを救える。困ってるひとの力になれる。それは本当に・・・本当に気持ちのいいもので、もっと、もっと力になりたいって。そのためなら、多少 強引なことも仕方がないって。力に酔って、善人になってるつもりが、取りつかれていただけだ・・・力に、権力に。都合の悪い記事は握りつぶし、まずいことは秘書のせいにしようとした」

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「秩序が壊れる？　国が乱れる？　ガス抜きのために、また総理を変えなきゃならない？　なにが秩序だ。この程度で壊れるくらいのものなら、壊れればいい。古いものがなくなったら、新しい芽が出る・・・オレたちの見たことのないような、新しいなにかが。不正を隠蔽してまで守らなきゃいけない――そんな政治なんて、壊れちまえばいいんだよ」

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フジテレビ／2023年3月27日放送
【脚本】後藤法子