科捜研の女 SEASON18・第4話 [科捜研の女]
「上司と部下のあいだに、ちゃんと信頼関係があれば、ガミガミ言われたって、部下はパワハラとは思わない。互いに信頼も尊敬もない――。ただ下の者をいたぶったり、脅したり、無視したり・・・それがパワハラ」
テレビ朝日/2018年11月15日放送
【脚本】真部千晶
科捜研の女 SEASON17・第18話(最終回) [科捜研の女]
「男は結論を得るために議論をする。女は話すこと自体が目的でおしゃべりをする」
「(大切なものは目には見えない?)『星の王子様』は知りませんが、もし わたしなら こう言います。大切なものは目に見えないくらい小さい。だけど、確実にそこに存在する、と」
「ひとは名前や肩書きで社会とつながるからな。(名前もないまま)社会から隔絶されて生きるためには、ただの思想や理念以外に、なにかこう強い信念のようなものが必要なのかもしれない」
「完全な犯罪がないのと同じように、完全な捜査もまたない。完璧な思想も存在しない。欠陥があるんだよ、システムには必ず」
「地に潜れば潜るほど、情報は集まる。濃くなるんだ」
テレビ朝日/2018年3月22日放送
【脚本】戸田山雅司
科捜研の女 SEASON17・第17話 [科捜研の女]
「京都地検は(公訴を取り消さず)裁判で無罪を求刑するそうです。(公訴取消しでは、法律上、再起訴が可能なため、被告人の容疑が完全には晴れません。)さらに、公訴取消しではマスコミに ほとんど取り上げられず、被告人の地位の回復は望めないため、京都地検は司法の良心として、今回は裁判を選ぶそうです」
「きっと(改革の)順番を間違えたんだ。あわないひとと働く。あわないやり方で働く。長い時間 働く。いちばんストレスになるのは、どれだと思う。ぼくはね、いちばんストレスになるのは人間関係。二番目が業務内容。三番目が労働時間だと思ってる。だから、まずは人間関係をしっかり作らないと。ぼくら科捜研は、これはできてると思う。これができたら、今度は業務内容を少しづつ変える。このときに大事なのは、働かないとストレスになっちゃうマリコくんのようなひとの扱い。その扱いは、ぼくがする。きみの上司だからね。それができたら、やっと労働時間に手をつけるんだ。この順番を間違えると、働く時間は短くなっても、その分、人間関係や業務内容がシビアになって、心や体をこわしちゃう。それだじゃなく、警察の場合、民間人にも被害を与えちゃう。だからこそ、大事なのはこの3つをごちゃごちゃにしたひとや、急に変えようとするひとを、絶対に入れないこと」
テレビ朝日/2018年3月15日放送
【脚本】櫻井武晴
科捜研の女 SEASON17・第15話 [科捜研の女]
「あの女、正論マシンガンだ。メタメタに撃たれちまったぜ」
「あんた、随分 簡単に頭 下げるひとだね。もっとプライドの高い女だと思ってたんだが」
「頭を下げることと、仕事のプライドは関係ありません」
「オレの敵は科学捜査じゃなかった。刑事にとって、本当の負けは真実に届かねえことだからな」
「しっかり目あけて、自分の息子の顔をちゃんと見て・・・目そらさねえで真っ直ぐ見つめて、そうやって父親になっていくしかねえな。見ることは愛情だからな」
「人間は過ちを犯す弱い生き物。でも、だからこそ他人の弱さを見つめることができる。そして、被疑者の心を深く洞察できる」
「不完全さが人間の武器か・・・」
テレビ朝日/2018年3月1日放送
【脚本】岩下悠子
科捜研の女 SEASON17・第14話 [科捜研の女]
科捜研の女 SEASON17・第12話 [科捜研の女]
「(弓原さんの死が自殺とわかり)これで奥さんに保険金はおりなくなった。(また、弓原さんの願いだったとはいえ)ひとの論文を発表した有田先生は、これから いばらの道を歩むだろう。だからこそ、どんな理由があれ、オレは自殺を認めない。自殺は被害者になると同時に、加害者になるってことだ」
「以前、仕事に使命感を持てず、犯罪者になった女性警官がいた。使命感を持つあまり、殺された女性刑事がいた。もしかしたら、使命感ってやつは、ひとを殺すことがあるのかもしれんな」
テレビ朝日/2018年2月8日放送
【脚本】櫻井武晴
科捜研の女 SEASON17・第7話 [科捜研の女]
「あたしがいちばん苦しいのは、そういう仕事をしているひとに向かって、いつまで独身でいるんだろう、みたいな空気を出されることなんです。(中略) 同じ偏見なら、男並みに仕事ができるのかって偏見のほうが、ずっと居心地がいい。」
テレビ朝日/2017年11月30日放送
【脚本】櫻井武晴
科捜研の女 SEASON17・第3話 [科捜研の女]
「戦争が終わって、みんな自分はだまされていたって言ったけど・・・軍も、科学者も、町の大人たちも、自分はだまされていただけだって、そう言ってたけど・・・自分がだましたと言うひとは、ひとりもいなかった」
「若者を信じるのは、未来を信じるってことだ」
テレビ朝日/2017年11月2日放送
【脚本】岩下悠子
科捜研の女(第16シリーズ)・第14話 [科捜研の女]
「理屈でなんでも答えを出すから、ひとは傲慢になる。自分が利口だと思い込んで、神さんや仏さんを畏れなくなるんだ。挙句、寺をつぶして、金儲けなんか おっぱじめる。仏像の目にしずくが浮かぶ――。仏様が衆生のために泣いてくださってる。それでいいじゃねえか。昔のひとはちゃんとわかってたのさ。なんでも解き明かすのは、愚か者のすることだってな。わからないことを、わからないままにしておく。それが本物の賢さってやつだ」
「衆生を救えるのは御仏のみ。人間の分際で、人間を救いたいなんてのは、ただの煩悩だよ」
テレビ朝日/2017年2月16日放送
【脚本】岩下悠子
科捜研の女(第16シリーズ)・第10話 [科捜研の女]
「自分らしく生きるっていうことは、孤独を引き受ける覚悟を持つっていうことじゃないかしら。(中略) ほめられたい、愛されたい、そんなふうに思っているうちは、本当の意味で自分らしく生きるなんて、できやしないわ」
「ネットの世界って、いくら頑張っても埋もれちゃうんですよ。自分らしさを出そうとすればするほど、みんなと同じになっちゃう。今日はどこに行った、誰と会った、なにを食べた・・・。楽しかった、おいしかった、素敵だった・・・」
「子供って 『見て、見て』 って言うのよね。こんなすごい自分を見てくれって。だけど、どれだけ見てもらったら、ひとは自分を肯定できるようになるのかしらね」
「真実の鏡は、本当は自分の心の中にある。それを磨き続けなければならない。(中略) もし偽りの鏡に自分を映し続けたなら、やがて偽りが真実を飲み込んでしまう」
「奥さん、絶対に別れないわよ、あなたと。こんなハイスペック男、手放すわけがない。まあ、当たり前だよね。幸せになるよりも、幸せにそうに見えるほうが、ずっと大事(なんだから)」
「女たちは本当は絶望しているのかもしれないわ。しっかり働いて、世の中の役に立て。結婚して、子供を産んで、きちんと育て上げろ。でも、社会に甘えるな。輝け、もっと輝け――。追い立てるひとはたくさんいても、ほめてくれる人はどこにもいない。せめて(SNSの)虚構の世界の中だけでも、認められたい、ほめられたい、理想の自分でいたい・・・。そんな生き方は滑稽に見えるかもしれないけど、それを笑う資格のある人間が、いったい どれだけいるかしらね」
テレビ朝日/2017年1月12日放送
【脚本】岩下悠子
科捜研の女(第16シリーズ)・第8話 [科捜研の女]
「普通の上司なら、部下に教えられるのは仕事のやり方だけだ。でも、おまえはもっと肝心なことを・・・科捜研としての軸をあいつに教えてやることができた」
テレビ朝日/2016年12月15日放送
【脚本】戸田山雅司
科捜研の女(第16シリーズ)・第2話 [科捜研の女]
「ひとを救うことができるのは、優しい嘘ではなく、事実に目をつむることでも決してなく、ただひとつ、真実でしかない。だからこそ、わたしの中の科学は、ひとを救うためにのみ存在する」
テレビ朝日/2016年11月3日放送
【脚本】戸田山雅司