相棒17・第4話 [相棒]
「そもそも、認可のないカジノ経営自体、ルール違反なんです。せめて、ここで おこなわれるゲームぐらい、ルールを守るという美学があっても いいと思いますがねえ」
「ヤクザに人間性などない。仁義や絆だと、口先では言ってるが、欲望 垂れ流しの野獣だ」
「必要悪ですか。本当にその悪が必要だというならば、ぼくが つぶしたところで、必ず残るでしょう」
「オレはひとに踊らせれるのがイヤなんです。自分で思うように踊りたい」
「思うままに、ぼくが走り、きみが踊るわけですね」
「それが特命係です」
「怖れるなら、なるな。なるなら、怖れるな。警察官とは、そういうものだよ」
テレビ朝日/2018年11月7日放送
【脚本】真野勝成
相棒17・第3話 [相棒]
「夢――。それを語るとき、誰もが少年少女の顔に戻り、生きる喜びとなる。かなわないことの方が多く、かなえば この上もなく幸せだが、それが いつしか当たり前となれば、輝きを失う。かなっても、かなわなくても、淡い思いの残るもの」
「(新しい)言葉というのは、石ころみたいなもんなんだよ。最初は手触りが悪いが、使い込んでいくうちに、だんだん角が取れて光り輝いていくものなんだ」
「愛というのは、振り向いても、振り向いても、また振り返ってしまうという切ない心なんだ」
「(常識とは)平凡でつまらない価値観。新しいものを拒む、頭の古い考え。いまこれを読んで不快に感じている あなたのこと」
テレビ朝日/2018年10月31日放送
【脚本】神森万里江
相棒17・第1話 [相棒]
「日本の警察組織を束ねる警察庁を指導監督するのが国家公安委員会だからね。国家公安委員ってのは、特別国家公務員で年間報酬は2300万以上ある。委員長は国務大臣。委員会は組織的には内閣府の外局になるから、いわば、総理直轄ってわけだ。そりゃあ、あちこち余計な気をつかってくれるさ」
テレビ朝日/2018年10月17日放送
【脚本】輿水泰弘
相棒16・第20話(最終回) [相棒]
「全治2週間なんて聞くと、大ケガのように思えますが、傷害罪という観点から申し上げれば『軽傷』。仮に起訴となっても、略式起訴で罰金刑が相場ってとこでしょうね」
「目の前に横たわっている謎を解かないでいると、体調が優れなくなるものですからねえ」
「警察は本気でヤクザと戦おうなんて、思ってないからですよ。生かさず、殺さずです。それが証拠に暴力団は合法組織ですよ、日本では。世界中 探したって、そんな国ありません」
テレビ朝日/2018年3月14日放送
【脚本】輿水泰弘
注)3段目:実際の台詞は 「それを証拠に暴力団は合法組織ですよ」 でしたが、こちらの判断で 「それが証拠に」 に変更しました。
相棒16・第19話 [相棒]
「名前もアリバイも嘘。いまだ本名も明かさない。どうせ、この場をどう乗り切るかしか考えてないんだろ。そんな生き方、どっかで変えなきゃ、ロクな人間にならないぞ」
「いままで、きみはずっとその日だけを、毎日、必死で生きてきたのでしょうね。苦しかったでしょ。でも、もう充分だと思いますよ。これからは、明日を生きていきませんか」
テレビ朝日/2018年3月7日放送
【脚本】徳永富彦
相棒16・第16話 [相棒]
「女性を口説くということは、功徳を積むことですから」
「自分のせいで誰かが不幸になる――。それは随分、傲慢な考え方だと思いますよ。彼は彼の人生と戦い、その結果を背負っているんです。あなたと同じように」
テレビ朝日/2018年2月14日放送
【脚本】真野勝成
相棒16・第12話 [相棒]
「(男に襲われたことは)事故に遭ったんだと思って、忘れなさいって(言われました)。でも、事故に遭ったことを忘れるひとなんていますか」
「あなたを裁く法はありません・・・あなたの良心以外には」
テレビ朝日/2018年1月17日放送
【脚本】山本むつみ
相棒16・第10話(元日スペシャル) [相棒]
「世間っていうのはな、一度 道を踏み外した人間を、一生 小突き回してやりたいと思ってる人間であふれかえってるんだ。人生、それで おしまいだ」
「絶大な権力を握る者が自らルールを破り、己に都合の良いルールを人々に強要しようとするほうが、大罪だとぼくは思いますが」
「ぼくは今回のことで、きみが自分の生きている社会をあきらめてほしくないと思っています。この社会には たくさんの不正が存在します。きみが今回 体験したように、この世に正義などないのではないかと感じるときも あるかもしれません。正義は人間が考え出したもの。根の弱い、人工の植物のようなものだからです。その存在を望み、大切に育てるひとがいなくなれば、たちまち枯れてしまう。不正に飲み込まれて、力のない人間は押しつぶされていってしまう。ぼくはきみに、正義と公正さを望み、それを実現しようと努力する側の人間であって欲しいと願っています」
テレビ朝日/2018年1月1日放送
【脚本】太田愛
相棒16・第1話 [相棒]
「そもそもぼくの興味の根本には常に疑惑があるので、興味が疑惑へ変わったというよりも、疑惑の比重が増したという表現のほうが当たっているかもしれません」
「軽々しく神に誓うやつほど信用できないやつはいない」
「(『疑わしきは被告の有利に』という)裁判の大原則をねじ曲げることは許されませんが、その大原則によってあなたが無罪になるのは、我慢できません」
テレビ朝日/2017年10月18日放送
【脚本】輿水泰弘