相棒22・第20話(最終回) [相棒]
「(謹慎を命じる)と言ったところで、どうせ右から左に聞き流すつもりだろうが、おまえの勝手な行動はボスの進退に関わることを肝に銘じろ」
「力のあるやつ頼って出世するのだって、立派な処世術だぞ」
「一旦 権力の座に就いた者は、そこを退いても隠然たる存在のままなんだよ」
「そう、ずっと権力者。命ある限り権力を振るい続けて、まわりをかしずかせる」
「犯人と疑ったが空振りに終わった人物には、捜査陣はどうしても負い目を感じて、別の事件で再び疑いの目を向けるのには心理的圧迫が生じる」
「後悔するならば、人殺しなどという愚かなマネを まず後悔なさい。そして、恥じなさい」
テレビ朝日/2024年3月13日放送
【脚本】輿水泰弘
相棒22・第19話 [相棒]
「(われわれが首を突っ込むような事件とは・・・)たとえば、謎多き不可解な事件。背後に陰謀の見え隠れする事件。オカルトっぽい事件。角田課長のお手伝いの事件。あとは、線引きなく右京さんが興味を持った事件、かな」
「(どうして この事件に首を突っ込むのかと問われれば、)気になったからとしか言いようがない。いずれ、なにが気になり、どこに興味が湧いたのか、ぼく自身 わかったら お答えしますね」
「上に立つ者の最大のリスクは、部下です。はねっかえり ひとりが、命取りになったりしますからね」
テレビ朝日/2024年3月6日放送
【脚本】輿水泰弘
相棒22・第16話 [相棒]
「一線を越えた人間には、その人間にしかない匂いがある。そういう人間を、塀の中でたくさん見てきた」
「犯した罪に飲み込まれてしまう者もいれば、再び立ち上がれる者もいる」
テレビ朝日/2024年2月14日放送
【脚本】竹内清人
相棒22・第14話 [相棒]
「(チェスの)棋風には人間性が出るものです。あなたの指し回しは、すべてが正しく、無慈悲で、冷酷だ」
「いまって、犯罪さえネットで注文できちゃうんですね」
「遠くへ羽ばたこうとする若者を、自分の支配が及ぶ場所につなぎとめようとするのは、愛情でも なんでもありません。単なる、あなたのエゴです。若者の自立を喜ばず、他者の自由を認めない あなたは、所詮、自分のことしか愛していないんです」
「真の愛情とは、手放すこと――。オレもそう思います。それから・・・手放したものは、いつかきっと帰ってくるって」
テレビ朝日/2024年1月31日放送
【脚本】岩下悠子
相棒22・第12話 [相棒]
「あなたは優しすぎるんです。ワシに食われるキツネが、ネズミがかわいそうだと言って食べないのと同じです。このままじゃ、あなただけが死んでしまいますよ。あなたも しっかり食べましょうよ・・・あなたより弱い者を」
「種に、望み通りの水をやれば、芽が吹いて、花を咲かせる。素直で、従順で・・・ひとは まるで植物です」
テレビ朝日/2024年1月17日放送
【脚本】徳永富彦
相棒22・第10話(元日スペシャル) [相棒]
「手のひらに『人』って書いて飲み込むと、心拍数が上がって、極度の緊張状態に陥るっていう研究もあるよ」
「手のひらの中心にはね、労宮っていう心を落ち着かせるツボがあるから、『人』っていう字を書くことで刺激すると、交感神経の興奮を抑えられるの。あえて科学的に言うと、そういうこと」
「プラシーボ効果じゃないかと思いますよ。(手のひらに『人』と書くと あがらない)効果があると聞かされてやってみるから、効果が出る。ぶっちゃけ、迷信ですよ」
「どんな拍子に、そんなデリケートな情報を小耳にはさみますかねえ。言うほど、都合よく『なんかの拍子』など、ありませんよ」
「いい顔だねえ・・・絵に描いたような悪党顔。その顔に恥じるような振る舞い、二度としちゃいかんぞ」
「男は女を恨み、女は女を恨む――。エビデンスはありませんけどね、一種の経験則かしら」
「ここは考えどころです。(中略) 形だけでも出動させて、甲斐さん恩を売っておくというのも(アリでは)? 賢い人間は、常に両天秤。衣笠副総監 一辺倒は お勧めしません」
テレビ朝日/2024年1月1日放送
【脚本】輿水泰弘
相棒22・第9話 [相棒]
「一般人に素手で向かってこられて(やくざが)刃物で応戦したら、威嚇(のつもりだった)なんて認めません。ヤクザが刃物 振り回したら、即アウト、殺意アリですよ。一般人とは違います」
「立場 利用するようなラクな仕事してちゃ、ジャーナリストとして大成しないよ」
「所轄が眠たいこと言いに来やがったらしいぜ・・・暴力団の葬儀を請け負うと、暴排条例に抵触するぞって。(中略) 葬儀に参列する連中にも、香典は持ってくるなって、徹底しとけよ。香典は暴力団資金になるってんで、ここぞとばかりに やつら(警察は)攻めてくるからな」
「女房 子供を実家へ帰してるって(聞いた)んで、確信した。おめえ、間違いなく、やる気だ。ヤクザが道具 使って殺しをやりゃあ、目一杯の刑が確定だからな。女房には因果を含めて実家へ帰したんだろ」
「拳銃っていうのは、距離とって相手を仕留める道具のように思われがちだが、よほどの訓練を積んだやつじゃなきゃ、とてもムリだ。ヤクザが銃を使うときは、至近距離から確実に急所を狙って弾かなきゃダメだぜ」
「暴排条例については、正直、なんだかなと思ってますよ。ヤクザを社会から追い出す責任を、一般市民のわたしたちに押しつけてどうするんだって話。(中略) ヤクザと取り引きした一般人を罰しようとするなんて、それが そもそもナンセンス」
「暴力団が合法組織なんて、笑えますよね。ヤクザとして社会に存在することが罪じゃないなんて、バカげた話だ」
「特命係はいわば警視庁の非合法組織だ。その存在自体が罪深いことを肝に銘じろ」
テレビ朝日/2023年12月20日放送
【脚本】輿水泰弘
相棒22・第7話 [相棒]
「友情はじっくりと熟す果実――。そうアリストテレスが言ってますよ(後略)」
「でも、もし友情が果実だとしたらですよ。熟したあとは、腐っちゃうんですかね」
テレビ朝日/2023年11月29日放送
【脚本】瀧本智行
相棒22・第3話 [相棒]
「陣川くん、きみの最大の特質は、実に たやすく恋に落ちてしまう点です。さらに きみには、思いを寄せるひとを美化しがちな傾向がある。たとえ、そのひとに犯罪の容疑がかかっていようとも。(中略) 単純に(潔白を)信じ込み、愛するひとの無実を証明しようとジタバタするのが、きみという人間です」
テレビ朝日/2023年11月1日放送
【脚本】岩下悠子
相棒22・第2話 [相棒]
「おとなしくしていてくれと(特命係には)念を押しといたからね・・・大暴れしてくれるだろう」
「社会の安全と、秩序の維持――それが、われわれ公安の責務だ。多少の犠牲は致し方ない」
「ひとを守らずして、国を守れますか。それは権力の暴走というものです。(中略) 私物化した権力が横行する社会こそ、テロが起きる要因となるものです」
「一警察官のきみに、組織のなにがわかる」
「ならば、うかがいましょう。あなたに一市民のなにが わかるというのですか」
「組織をややこしくしてるのは、あんたたちだ。実際はシンプルなはずでしょう・・・自分の出世を絡めなければ」
テレビ朝日/2023年10月25日放送
【脚本】神森万里江
相棒21・第21話 [相棒]
「団塊か。戦後の日本でいちばんいい思いをしてる連中だ。定年後、しっかり年金もらいながら、悠々自適に、逃げ切っていく幸せな世代だよ・・・将来世代に、再び焼け野原のような日本を残してな」
「先生の世代だって、戦後の豊かさを存分に謳歌した、逃げ切り世代じゃありませんか。平穏の訪れた、豊かで平和な暮らしの中で、政はひとまかせ。団塊の方々を糾弾する資格などないと思いますがね」
テレビ朝日/2023年3月15日放送
【脚本】輿水泰弘
相棒21・第19話 [相棒]
「独りじゃ、なかなか死ねないんで、ほかのひとを巻き込めば、死に損ねても死刑になれるでしょ」
「誰も独りきりの世界なんて望んでない。誰かの役に立って、喜んでもらうことが、自分の喜びにもなる。人間同士ってのは、助け合って、支え合うもんなんだよ。(使い古された言い方かもしれないけど)使い古されてるのは、それが本当のことだからだ」
「みんな独りになって、自分のことだけ考えて、そのせいで お互いに傷つけ合ってる」
テレビ朝日/2023年3月1日放送
【脚本】徳永富彦