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GOLD・第11話(最終回) [GOLD]

「DNAは、肉体や免疫系の遺伝だけではなく、わたしは心のスピリットもバトンしていくと信じています。つまり、あなたがあきらめれば、あなたの子供もあきらめるでしょう。あなたが逃げ出せば、あなたの子供も逃げ出すでしょう。だけど、投げ出さず、折れなかった気持ちは、必ずあなたの子供に受け継がれるでしょう。そうやって、人の思いはバトンしていくんです」



「幸せか、不幸かなんて、生きているうちに考えても意味がない。ブランコのように、いつも揺れている・・・。(中略) だけど、嫌になって止まってしまえば、ただ退屈なだけよ。永遠の退屈――。だから、つらくてもまた漕ぎだす。いま不幸だったら、思い切って悲しもう、思い切りブランコを揺らして。この次には幸せがくる、そう信じて」


フジテレビ/2010年9月16日放送
【脚本】
野島伸司
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GOLD・第10話 [GOLD]

「なかよしクラブで生まれるものなど、ありはしない。誰かに頼る人間が生まれるだけよ。自分はなにもしないくせに、誰かのせいにする。政治が悪い。社会が悪い。学校が、親が悪い。自分を棚に上げて、みんな、よくしゃべる、しゃべる」



「片親だから、母子家庭だから、いろいろ大変なのは仕方がない――。最初はそう思ってました。だけど、いたわり合って、うまくいってる家庭だって多いんです。それは、母親がブレないからです。悠里は少なくともブレない。一貫してる。子供がこういう人間になってほしい。こういう人間にだけはならないでほしい。そう思って、厳しく言うべきところは、曲げずにきたんです。(中略) 思春期になると、うるさがられるときもくる。乱暴な言葉を吐き捨てられるときもある。あなた、その瞬間、折れたでしょう。わかります。(もう)子供とは違う。いつの間にか図体ずうたいもデカくなって、そんな人間にキレられたら、怖いと思うのは・・・。でも、ブレたらいけなかったんです。子供はずる賢いとこもあって、ああ、いまこの親はひるんだな。怖がったな。もう自分のほうが強いんだ。えらいんだって。立場 逆転されたりもする。親が子供の奴隷になる。そういうとき、逃げたらいけなかったんです。正しいこと言ってるんなら、怖がったらいけなかったんです」



「神様ってのは、たぶん “ドS” だとオレは思うね。頑張れば頑張るほど、ひどい目に遭わされることが多い。いい加減あきらめろ、そう言われてるみたいにな。だけど、あきらめたら、今度はとたんに見向きもしてくれない。もう存在すら感じられなくなる。まあ、だから、根競べさ。しつこいな、こいつ。まだやるかって、いつかうんざりされるまで・・・。そうして、その瞬間、どでかいご褒美が待ってる。それがきっと、ゴールド(メダル)さ」


フジテレビ/2010年9月9日放送
【脚本】
野島伸司
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GOLD・第9話 [GOLD]

「苦手とか、嫌いとかは、食べ物に使う言葉で、人に対して使う言葉じゃない」


フジテレビ/2010年9月2日放送
【脚本】
野島伸司
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GOLD・第8話 [GOLD]

「そんなもの(タトゥー)、ファッションでもなんでもないわ。ただの自傷行為よ。女の子は、自分の体に傷をつけてはいけない理由が2つある。1つは、自分のため。1つは、いつか母になったとき、その子供のため」



「精一杯? 結果が伴わなければ、なぐさめにしかならない。わたしはなぐさめに囲まれて生きれるほど、鈍感じゃない。みじめになるだけよ」


フジテレビ/2010年8月26日放送
【脚本】
野島伸司
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GOLD・第7話 [GOLD]

「すべての子供は原石なんです。ただし、磨いてあげなければ石ころのまま――。厳しく育て、その片鱗を子供たち自体に気づかせること。そうなれば、彼ら、彼女たちは、夢中になって自分自身を磨いていくものなんです」


フジテレビ/2010年8月19日放送
【脚本】
野島伸司
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GOLD・第6話 [GOLD]

「赤ちゃんは生まれたとき、心の中にハープを持たされています。それで他者からの感情を受け取れるようにです。そして、成長して自らもその弦をつま弾くことによって、人と交わっていきます。ただ、いけないことをすると、その弦はもろく、プツリと切れてしまいます。――人の悪口を言うと切れる。人をねたむと切れる。人をだますと切れる。傷つける。奪う。犯す。そして・・・殺す。そしてついには、奏でる弦が1本もなくなってしまう。それが、あなたたちよ」



「人は過ちを犯しても、何度でもやり直せるという人がいます。わたしはそんな言葉を聞くたびに笑ってしまいます。それは不慮の事故を起こした人だけであって、計画し、あるいは衝動でも、悪意の存在した人間には当てはまりはしない、決して」



「多くの被害者遺族が絶望的な憤りをもって会見します。もっと重い罪を、極刑を、と。なぜそんなにも憤りが続くのかといえば、それは犯罪を犯す人間たちの中には、後悔がない人がいるからです。唯一の後悔は、捕まったことに対してだけ。裁判を有利に導くための、吐き気のするような芝居。そんな芝居は、遺族たちにはすべて透けて見えるんです。生い立ちがどうだとか、親に愛されなかったとか、社会に見向きもされなかったとか、うんざりするような言い訳と自己欺瞞――。言っておきますが、同じような環境に押し込まれても、いいえ、もっと過酷な運命にさらされても、多くの人は犯罪など犯したりは、決してしない。他人を傷つけ、だまし、奪い、殺す。そんなことはしない。薬物に手を染め、お年寄りをだます。振り込め詐欺。強盗。強姦。殺人。他人の尊厳をたやすく奪えるのは、赤ちゃんが持たされたハープの弦が1本も、もはやただの1本も残されてないからできることよ。まさか、またツルのように弦が生えてくるとでも思ってるの? 冗談じゃない。かつて、この国でも『島流し』という罰があったわ。わたしは現代でもそうするべきだと思っています。島流しが無理なら、自衛隊の下部組織に入れて、基地から1歩も外に出さない。わたしが法務大臣なら、そうもするでしょう」



「人はなぜ生まれるのか――。言い尽くされて、答えのない問いがある。だけど、わたしは思う。赤ちゃんがハープを手に、宿題を出されているのだと・・・自分以外の他人を、その生涯で1度でもいい、自分以上に愛することができるかという。その人間としての尊厳を、利己主義を超えさせるため、そのためにわたしたちは生まれて、生きていく。愛して、生き切ってみせることを、あなたはその命題を放棄した。自分の利益、快楽しか追及できない けだもの。あなたは けだものよ」



「大変なことになっても構わないって、あの悠里が・・・頭のいい、なんでもソツなくこなせるあの悠里が、どうしてもそうしたいって言ったら、わかったとしか言えねえよ。ていうか、ほかの言葉 言いたくねえよ。子供たちだってそうだ。理解してんのは洸くらいかもしれない。でも、廉や晶だって、わかったとしか言わなかったよ。ワガママなんて言ったことのない母ちゃんの頼みだ。そいつ、黙ってきくのが家族じゃねえか」


フジテレビ/2010年8月12日放送
【脚本】
野島伸司
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GOLD・第5話 [GOLD]

「ロマンチストで、ナイーブで、そして、なにより土壇場で弱い生き物。開き直ることが、なかなかできないの。それが男よ」



「男子は弱いわよ。だけど、振り絞って、カッコつけて生きていくの。それなのに、最近の子は、自然体だの、自分らしくだの・・・要は、逃げ道 用意しているようにしか、わたしには聞こえない」



「最近の男子に覇気がないのはねえ、あなたたちのせいよ。あなたたちがコンパでも、デートでも、男と割り勘なんかにしてるからよ。バカじゃないの。拒否しなさい。女は全部ゴチになんなさい。わたしに会いたかったら、ごちそうして。わたしが欲しければ、キラキラした高いものを買ってちょうだい。それでいいのよ、女は。男のお尻 ぶっ叩いて働かせなさい。そうして、そのお金をバンバン使って、経済を、この国を立て直しなさい。女は縦列駐車が苦手だし、男は電話しながらテレビが観れないの。違うのよ、生き物としてのシステムが。世の中、どんなことが起こり得るかわからない。戦争だって、また巻き込まれるかもしれない。あんたたち、戦場に行きたいの? なんでも平等だったら、行って死になさいよ。ムリでしょ。男に行ってもらいたいでしょうが。だけど、男はいざとなれば、びびり出し、逃げ出したりもしちゃうのよ。あんたたちがケツぶっ叩いて、やらせるしかないのよ。働け、働け、金稼げ。そのためには、普段から見栄を張らせることしかないの。割り勘なんて、男を去勢するだけよ。この国が終わっていいの?」


フジテレビ/2010年8月5日放送
【脚本】
野島伸司
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GOLD・第4話 [GOLD]

「(イジメは)学力、親の経済力が、同じような子供を、同じところに行かせるから起こる問題のような気がするんです。リーダーが見つかりづらいんです。むかしは勉強はできなくても、ガキ大将のような子がいました。もちろん、イジメはあったでしょうが、それは親分が子分にならせるための、通過儀礼のようなものです。関係が決まれば、親分は子分を守る立場になりました。そうして、秩序は作られたんです」



「(一緒に夜を過ごしたら)過ちを犯してしまう? それなら心配はいらない。わたしたちは間違っていないから」



「パソコンだ、ケータイだって、ずいぶん便利になって、宇宙だって普通に行ける。なのに、心だけ進化しないのはなぜなのかな。(中略) どうして人間はいつまでも、他人を傷つけずにはいられないんだろう」



「死んだらいけない。それはラクになることだから、決していけない。生きて、生きて、毎日、毎晩、苦しまなければいけない。それほど、あなたの罪は大きい」


フジテレビ/2010年7月29日放送
【脚本】
野島伸司
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GOLD・第3話 [GOLD]

「(親になる)資格も覚悟もないのに産む。結果、育児放棄をする。だったら、産まなくていいんです。子供をかわいいと思えない。面倒を見る気力も、体力もない。そういう女性は、あえて産む必要はないんです。(中略) 自分に母性本能が足りないのではないかと悩む女性が、かなり多く存在しています。そう思うなら、ムリに産む必要はない。産まないでください」



「人の善行は、はじめは全部 偽善からなのよ。お年寄りに席を譲った子供は誉められる。誰かに親切にすると誉められるから、またやる。はじまりは偽善でいいの。だけどそれが、いつからか普通になる。やらないと気持ち悪くさえなる。誰に誉められなくてもね。やがて、自然に・・・本当の “善” に変わる」



「男女に友情があるなんて、そうほざく女は、自分をかわいいって言ってるようなもんよ」



「みんなは知ってるかしら。赤ちゃんはコウノトリが運んでくるというお話は? 本来なら、サンタさんと同じようなものね。赤ちゃんを待ちわびている人たちのところに、かわいらしい命の贈り物として届けるの。でも、いまはちょっと違うの。なかには窓をぴったりと閉めきって、そんなものはいらない。大変だし、お金もかかる。第一、かわいらしいとは思えない。そういう大人が多くなってしまったの。そう言われて、コウノトリは困ってしまった。たくさんの赤ちゃんを運んでいるのに、どうしたらいいんだろうって。それで考えて、親がいなければ生きていけない、弱そうな赤ちゃんを優先的に選んで届けるようになったの。そうして、親の数が足りなくなって、どうすることもできなくなって、あまってしまったのが、そう・・・あなたたちよ。でも、本当はあまってしまったんじゃない。あなたたちは、きっと独りでも生きていけるって、コウノトリが選んだ強い赤ちゃんなの。つらいことがあっても、きっと頑張って生きていってくれる。そう信じて、置き去りにされたの」


フジテレビ/2010年7月22日放送
【脚本】
野島伸司
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GOLD・第2話 [GOLD]

「すべての母親が、息子を戦場に行かせない、そう決意すれば、世界は平和になります」



「(オリンピックのゴールドメダリストは)池から現れた女神様に、唯一、言える人間なんだよ。その金の斧が、自分の斧ですって」



「あなたのお名前は? 名前が言えないなら、幽霊と一緒ですね。申し訳ないけど、存在しない人の言葉など、耳には届かないわ」



「雨に耐えなければ、虹は見えないわ」



「悔しい気持ちはわかりますよ。(中略) ただ、その気持ちを感じたとき、自分の中でバネにして頑張ろうとする人間と、他人や会社、あるいは社会全体を恨んだりする人間の、2つのタイプにわかれると思います。それは人品の違いです」



「あの親子や、家庭は崩壊したわ・・・お金云々、悪巧みを考えた時点でね。成功しようが、失敗しようがよ」


フジテレビ/2010年7月15日放送
【脚本】
野島伸司
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GOLD・第1話 [GOLD]

「親は子供に食事を与え、家を清潔に保ち、おこづかいを与える――。その親を敬えないような関係では、将来、その子供たちは誰を敬うようになるんですか」



「生まれながらの善人は1割です。そして、生まれながらの悪人も1割――。それは環境に左右されない。わたしたち親は、残りの8割を預かっていると考えるべきです。善人にも、悪人にも、ベースメイク次第で、子供たちはどっちにでも転んでしまう、と」



「交差点で、歯をむき出して、クラクションを鳴らす人間がいる。その人が、社会に貢献したことはありません。スーパーのレジでイライラしてクレームをつける人がいます。その人が、他人を助けることはありません。相も変わらず、人の話を聞かず、成人式で大はしゃぎする若者がいます。その人が、この国のためになることはありません」



「戦って敗れた者を守るのはいい。しかし、戦いもしない傍観者のような人間たちを、守る必要などまったくないんだ。なぜなら、やつらは戦いを知らんから、他人をリスペクトすることはない。愚痴と、不満と、悪口ばかりで、なにかといえば社会のせいだ」


フジテレビ/2010年7月8日放送
【脚本】
野島伸司
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