ごちそうさん・第148話 [ごちそうさん]
「おいしい顔って、おんなじなんですよね・・・日本人も、アメリカ人も。(中略) 忘れんようにせんと あきませんね。命を懸けて争うほどの違いは、なんもないんやって」
NHK/2014年3月27日放送
【脚本】森下佳子
ごちそうさん・第141話 [ごちそうさん]
「空から爆弾が落とせるようになっても、無人島で暮らす術がないとは実に愚かしい。人類とは、進化しているのか、退化しているかわからんな」
「(西門悠太郎は)生きている。そう決まってるんだ。あいつが死ぬわけがない。わたしなら あいつをそばに置きたくないからな。屁理屈で、面白味もない。しかも、いるだけで物理的に閉塞感が倍増する。そんな男をそばに置きたい神も仏もいるはずがない」
NHK/2014年3月19日放送
【脚本】森下佳子
ごちそうさん・第137話 [ごちそうさん]
「笑われても、怖わあても、恥ずかしゅうても、言わなあかんことは、言わなあかん。おかしい思うたら、言わなあかん。これは無力な大人の責任や。偉い人はそれを言わせなあかん。山のように言わせて、聞く耳を持たなあかん。たぶん、どっちも無責任やったんや」
NHK/2014年3月14日放送
【脚本】森下佳子
ごちそうさん・第131話 [ごちそうさん]
「お母さんはいちばん大事なことを教えてくれたで。生きてる いうことは、生かされてきとる いうことなんやて。ぼくは命の犠牲の上に成り立った、命の塊なんやて。そやから、ぼくの命は、すり切れるまで使いたいて思うてた」
「ぼく、やりたいこと、いっぱいあるんや。もういっぺん野球したいし、お酒とかも飲んでみたいし・・・。(中略) お父さんみたいに、自分を懸けて仕事をしてみたいし。お母さんみたいに、誰かをアホみたいに好きになってみたい。ぼくは・・・ぼくにそれを許さんかった この時代を、絶対に許さへん」
NHK/2014年3月7日放送
【脚本】森下佳子
ごちそうさん・第124話 [ごちそうさん]
「焼夷弾が降ってくるいうんは、空から火ついたガソリンが降ってくるようなもんや。消してなんかいられん。命が惜しかったら、とにかく逃げろ。町はひとを守るためにあるんです。町を守るために ひとがおるんやないんです。町を守るために命なんか懸けるんは道理が通らんのや」
NHK/2014年2月27日放送
【脚本】森下佳子
ごちそうさん・第104話 [ごちそうさん]
「あなたはいつまで経っても、すがすがしいほど浅はかですね」
「わたしの辞書では 『言い訳』 と書いて 『くそ』 と読むんだ」
「無能の切り札は、お涙ちょうだいか」
NHK/2014年2月4日放送
【脚本】森下佳子
ごちそうさん・第102話 [ごちそうさん]
「贅沢は敵!」
「贅沢は素敵やで。ええもんを買うて使い切る “始末” いうんは、最高に素敵な贅沢や思いますで」
「居場所がないんやったら、自分で作るっていう手もあるよね」
NHK/2014年2月1日放送
【脚本】森下佳子
ごちそうさん・第94話 [ごちそうさん]
「(うちは)なんの取り柄もない、なんもでけへん あかんたれ やった。(中略) ずっと、しょうもないまま生きていくんかなって思うて、毎日、憂鬱やった。でも、ちいねえちゃんがきて、うちにもええとこあるよって教えてくれた。そこから少しだけ声が出るようになった。声が出るようになったら、自分の言いたいことも少しずつ言えるようなって、そっからはもうトントン拍子で・・・あったかい人たちに囲まれて、好きな仕事ができて・・・。うちは ちいねえちゃんに人生をもろたんです」
「うちは おねえちゃんに育ててもろて、ちいねえちゃんに人生をもろた。ふたりとも大好きやから、おねえちゃんに ちいねえちゃんのこと、認めてもらいたい」
NHK/2014年1月23日放送
【脚本】森下佳子
ごちそうさん・第78話 [ごちそうさん]
「フグとか、キノコとか、安全な水だって、誰かが命を懸けて、食べられるよって教えてくれたものなんです。きっと、いまわたしたちが手にしているものって、みんなそうなんじゃないのかなって。でも、いまのわたしたちだって、未来への・・・こう、下ごしらえ(をしているん)だと思うんです」
NHK/2013年12月28日放送
【脚本】森下佳子
ごちそうさん・第77話 [ごちそうさん]
「わたしは困難から逃れることと引き換えに、自分の生きている価値のようなものを永久に失ったんや」
「どれほど注意を払ろうたというても、過ちに前もって気づくことはできません。(中略) けど、過ちを犯したあとに、どう生きるかを選ぶことはできるんです」
「豊かさを追い求め、豊かさを失うのが、悲しいかな、人間という生き物です」
「ただただ逃げ続けるわたしの背中は、きみに過剰な責任感と、間違うことへの恐怖心を与えてしまった気がします」
NHK/2013年12月27日放送
【脚本】森下佳子
ごちそうさん・第66話 [ごちそうさん]
「いびられても、泣かされても、わたしは(おねえさんのことが)好きですって・・・。まるで仏さんやな。気持ちええやろ。許されたほうが、どんだけみじめかやなんて、思いもつかんやろ」
「いびられたことも、泣かされたことも、忘れてませんよ。嫌ですよ。思い出したら、腹 立ちますよ。だけど、嫌なとこも、いいとこも、一緒だと思うから・・・。あれだけ舌を巻くような意地悪ができたのは、おねえさんが細やかで、ひとの気持ちがよくわかるからで・・・それがお料理に向かうと、優しいお料理になるから・・・だから、腹が立つけど、好きになっちゃうんじゃないんですか」
「(和枝ちゃんは)自分が(姑に)されたんと おんなじことを あんさんにして、それでも全然めげへん あんさんがおって・・・。しかも、あんさん、自分のこと好きやとまで言う。なんやもう自分のくだらなさ突きつけられて、やりきれんようなったん違うかなあ」
「わたしがおねえさんのことを好きだって言うことが、おねえさんを怒らせるなら、わたしはおねえさんを好きだって言い続けます。それがわたしの “いけず” です。きちんと “いけず” には “いけず” で返したいと思います」
NHK/2013年12月14日放送
【脚本】森下佳子
ごちそうさん・第64話 [ごちそうさん]
「おねえちゃんが “ええこと” ないのは、おねえちゃんの心が いびつやからやと思う。いままで、いろいろ不幸せやったと思う。けど、それはひとに やり返していい理由にはならへんし、そんなん してたら、どんどんまわりの人 離れていくよ。せやから、いつまで経っても寂しいんや。寂しいから(詐欺師に)つけこまれたんや」
「ほんまに20年間、ひとつも ええこと なかったん? 今日かて、倉田さん、血相 変えて探してくれたし、市役所の人も・・・うちらやて、みんな、おねえちゃんのこと心配して・・・。そういうのは “ええこと” ちゃうん? おねえちゃんの “ええこと” には入れてもらわれへんの? そうやって、悪いことばっかり振り返って・・・そやから、(心が)いびつやって言うんや」
NHK/2013年12月12日放送
【脚本】森下佳子