天皇の料理番・第12話(最終回) [天皇の料理番]
「(まわりに支えられて)夢をかなえさせてもらった者には、夢をかなえ続ける責任があると思います」
「わたしにとって陛下は味噌です。たいへん不敬、且つ、曖昧な表現だとは思いますが、(中略) 生まれたときから そこにあり、馴染んできたもんですから、味噌を親しみ、慕うことは、当たり前です。その意味を問うたことさえありません。しかし もし、ある日 突然、味噌を今後 一切 食べるなと言われたら、わたしは とてつもない寂しさを感じると思います。そして、あちこちで暴動が起き、わたしも それに加わると思います。陛下の存在を(アメリカが)否定すれば、それと同じようことが起き、統治を難しくするだけではないでしょうか」
TBS/2015年7月12日放送
【脚本】森下佳子/【原作】杉森久英
天皇の料理番・第11話 [天皇の料理番]
「ひとの役に立つより、 『あなたの役に立ちたい』 って言われるようになりたい」
「(ひとの)役に立つって、ホントにうれしいのよ。それを知らないなんて、損だと思うわよ」
「(ジュテームとは) 『食う』 いうことや。今日も、明日も、あさっても、わたしはあなたより長生きしますって、そういう意味や」
TBS/2015年7月5日放送
【脚本】森下佳子/【原作】杉森久英
天皇の料理番・第10話 [天皇の料理番]
「陛下のお料理番だから、特別だから、偉いんだって、思って欲しくなかったんだって。真心こめて やってるから偉いんだって、そういう料理人が偉いんだって、そう思って欲しかったんだって」
TBS/2015年6月28日放送
【脚本】森下佳子/【原作】杉森久英
天皇の料理番・第9話 [天皇の料理番]
「(この献立では)失敗はしないかもしれないけど、印象にも残らないと思うんだよね。それは やっぱり失敗ということに なるんじゃないのかな」
TBS/2015年6月21日放送
【脚本】森下佳子/【原作】杉森久英
天皇の料理番・第3話 [天皇の料理番]
「なにが正解だったかは、遠い先、結果が出るまでわからない。となれば、おまえが自分で、これならば後悔しないという結論を出すしかないだろう」
TBS/2015年5月10日放送
【脚本】森下佳子/【原作】杉森久英
天皇の料理番・第2話 [天皇の料理番]
「料理は真心だ。技術は追いつかないこともある。素材は望み通りにいかないこともある。けど、真心だけは、てめえ次第で、いつでも最高のものを出すことができる。爪を短くすること。ナベを丁寧に洗うこと。皿を磨くこと。包丁を整えること。そういうことは、確実にできる。それすらできんやつは、まともな料理を作れるとはオレには思えない」
「教えないのは、覚えないからだ。親切にもらったものより、てめえで必死になって盗んだもののほうが、ひとは大事にする。だから、(料理の味は)教えない」
TBS/2015年5月3日放送
【脚本】森下佳子/【原作】杉森久英
天皇の料理番・第1話 [天皇の料理番]
「おまえはいっつもそうだな。学ぶということができぬ。できぬことがあると、すぐに我流を押し出す。癇癪を起こし、挙句の果てには、できぬことを、つまらぬと言い換え、強弁する。相場師でも、坊さんでも、つまらぬと思わず続けていく人は大勢いる。その人たちは、すべてが性に合っていたから続けていけたんだろうか。オレは違うと思う。嫌なこともあるけど、辛抱して、努力して、そんなかに面白さを見つけてきたんだと思う。おまえの性分では、面白い仕事でも、つまらぬことに成り下がる。そういう仕組みになっているんじゃないか」
TBS/2015年4月26日放送
【脚本】森下佳子/【原作】杉森久英