IP ~サイバー捜査班・第9話(最終回) [IP]
「当たり前のことを言うのは、時間のムダだ」
「ディープフェイクは、人類にとってプロメテウスの火。その主張は あながち嘘ではないかもしれない。だが、あんたがやったのは理念のかけらもない、こけおどしの、薄汚い、金目当ての犯罪だ」
「ひとはネットという便利な道具を介して、簡単に0から1に足を踏み入れる――。サイバー捜査で、嫌というほど目にしてきました。ですが、いまでは0でも1でもない、割り切れないものに目を向けることも、必要だと感じるようになりました。なぜなら、それが人間というものだから」
テレビ朝日/2021年9月16日放送
【脚本】戸田山雅司
IP ~サイバー捜査班・第8話 [IP]
「根も葉もないフェイク動画でも、ひとたびネットに流れれば、不特定多数の人間には真実になる」
「どんなに穏やかな人間も、ひとたびネットの世界に入るや、むき出しの本能と悪意を平気でさらけ出す。つぶやきは 匿名というスピーカーの力を借りて、大音量の罵声となり、ささやかな悪意の思いつきが、ひとを完膚なきまでに傷つける言葉の暴力に変わる。それがサイバー犯罪」
テレビ朝日/2021年9月9日放送
【脚本】戸田山雅司
IP ~サイバー捜査班・第6話 [IP]
IP ~サイバー捜査班・第5話 [IP]
「サイバー捜査において、おとり捜査は諸刃の剣だ。(中略) 捜査手法が犯意誘発型と判断されれば、多くの場合、検察は起訴を見送る」
「ソーシャルゲームは、性別や年齢、立場や環境が違っても、同じ時間と空間を共有できる。現実世界で重なることのできない、ときには いがみ合うような人間同士でも、つながることを望めば、どれだけ離れていても、つながることができる」
テレビ朝日/2021年8月12日放送
【脚本】戸田山雅司
IP ~サイバー捜査班・第4話 [IP]
「なんの根拠もない書き込みであっても、拡散され続けていくうちに、本当だと信じる者が現れる。それが繰り返され、他愛もない戯れ言は、真実としてネットに広がっていく。いい噂は3人にしか伝えないが、悪い噂は33人に伝える――」
テレビ朝日/2021年7月22日放送
【脚本】杉山嘉一
IP ~サイバー捜査班・第3話 [IP]
「無責任な気休めを言うつもりはない。この世界には、かなわない願いだってある。なら、効率を考えよう。彼女を殺せば、殺人罪で長期間 社会から隔離される。この先、いつか知里さんの意識が戻ったとき、きみが彼女の目の前にいるためにも、いますぐ こんな愚かな行為はやめるべきだ」
テレビ朝日/2021年7月15日放送
【脚本】戸田山雅司
IP ~サイバー捜査班・第1話 [IP]
「サイバー捜査に動機や感情の解明は必要ない。どんなに複雑なプログラムやコードも、最初は0か1から始まり、その積み重ねの果てに、とんでもない犯罪が起きる。起きた事象を分析し、雑多な情報から必要な情報だけを抽出し、所定のプロトコルを踏めば、自ずと真相にたどり着く。それがサイバー捜査だ。ひとの情なんて割り切れないものに固執するのは、時間のムダだ」
テレビ朝日/2021年7月1日放送
【脚本】戸田山雅司