シッコウ!! ～犬と私と執行官～・第９話（最終回） [シッコウ!!]
「旦那さんは『いい夫』では なかったかもしれないけど、碧唯ちゃんの『いいお父さん』じゃなかったってことでは ないんじゃないでしょうか。（中略） 碧唯ちゃんを取り戻すことを、恨みを晴らす手段にしないで欲しいんです」
「もし普通に離婚したら、ぼくに親権 ありませんよね。幼い子には母親の存在が欠かせず、父親は総じて子育てには向いていない。だから、男親は親である権利がない。それが、この国の暗黙のルールでしょ」
テレビ朝日／2023年9月12日放送
【脚本】大森美香／【原案】小川潤平
シッコウ!! ～犬と私と執行官～・第７話 [シッコウ!!]
「借金っていうのは、隠しておけば いつかは溶けてなくなる雪だるまとは違う。逆だよ。増えるんだ。見ないふりをしてるあいだに、どんどん転がって 加速度的に大きくなる。そして、隠しきれない大きな雪だるまになって、なにもかもを押しつぶす」
「この世は、誰かひとりが悪者というわけじゃないことのほうが多い。人間ってのは、常に多面的だ」
テレビ朝日／2023年8月22日放送
【脚本】大森美香／【原案】小川潤平
シッコウ!! ～犬と私と執行官～・第６話 [シッコウ!!]
「債権者の権利を守り、債務者の心を守るのが、執行官の仕事です」
「強制わいせつ罪ってのはあるが・・・まあ、相手の同意が得られる、または 相手に不快に思われなければ、（急に抱きしめても）罪にはならない。ていうか、そうじゃなきゃ もう、ありとあらゆる恋愛ドラマは成立しないだろ」
「真面目になんか生きてたら、損するだけだ。政治家を見ろ。大企業のお偉いさんも、どんな悪いことをしても、『知りません』『存じません』『もし事実なら誠に遺憾です』なんて嘘 言って ごまかせば、いつの間にか、罪なんか なんにもなかったことにできる」
「気の毒なのは、あなただけじゃありません。むしろ、気の毒なのは競売で（あなたの）部屋を買われたご夫婦ではありませんか。家を買い、なのに その家が長期にわたり引き渡されることがなく、さらに費用を上乗せして執行官に執行を頼まざるを得なくなった債権者のほうこそが被害者です。民事の場合、直接 自分に関わりのない非は、なかなか納得できないかもしれません。しかし、常に悪いのは、借りた金を返さなかったほうで・・・」
テレビ朝日／2023年8月15日放送
【脚本】大森美香／【原案】小川潤平
シッコウ!! ～犬と私と執行官～・第５話 [シッコウ!!]
「（インスタなんか）やんないよ。あんな、いちいち自分の人生 美化したり、他人の日常 値踏みするような、そんな暇 オレにはない」
「われわれ執行官は、民事訴訟の最後の砦なんだよ。当事者は勝訴の紙切れが欲しいのではなく、権利の実現を求めてるってね」
テレビ朝日／2023年8月8日放送
【脚本】大森美香／【原案】小川潤平
シッコウ!! ～犬と私と執行官～・第４話 [シッコウ!!]
「男女の関係をね、すぐに恋愛と結びつけたがるのは、トレンディドラマを観すぎた古い世代の悪い癖よ」
「一日一回、いや三日に一回でいいから、『ありがとう』を言おうねって（約束したの）。うれしいなって思ったときとかに、ちゃんと言うの。『ご飯、ありがとう』とか、『お手伝い、ありがとう』とか。ありがとうだけじゃなくても、『これ、おいしいね』とか、『今日も頑張ってるじゃん』とか。不思議だけどね、家族って それだけで ちょっと幸せになれるの。試してみて」
テレビ朝日／2023年8月1日放送
【脚本】大森美香／【原案】小川潤平
シッコウ!! ～犬と私と執行官～・第３話 [シッコウ!!]
「民法は法律上、排他的支配が可能な有体物を『不動産』と『動産』に分けています。そうすると、不動産ではない有体物である（ペットなどの）動物は動産に分類されます。（中略） 動物だけじゃない。かつては子供の引渡しの強制執行でさえも、その規定がなかったため『動産引渡し』を定めた規定を使ってやっていたんです」
「裁判所の判決が常に正義かどうかなんて わかるもんかよ――と思ってしまうことも、個人的に ないわけじゃない。が、しかしだ。それでも、とどまってちゃ、ダメなんです。たとえ債務者のひとが納得できなかったとしても、区切りをつけて、新たな一歩を踏み出してもらう。人生をリスタートしてもらう。そのきっかけを作る――。執行官はそのためにある仕事なんだとオレは思う」
「終わりかもしれないけど、はじまりでもないですか？ はじまるのかもしれません、終わっちゃったけど」
テレビ朝日／2023年7月18日放送
【脚本】大森美香／【原案】小川潤平
シッコウ!! ～犬と私と執行官～・第１話 [シッコウ!!]
「わたし、資本主義のほかに信用していないものが ふたつあるの。ひとつは、ムダにオシャレなペットの店。もうひとつは、ありとあらゆる安すぎ物件ね」
「邪魔すると公務執行妨害になっちゃうよ。裁判所の判決なんて、守んなきゃ ただの紙切れだからさ。守られない判決を実現させるのが『執行』です」
テレビ朝日／2023年7月4日放送
【脚本】大森美香／【原案】小川潤平
※ ２段目は３名による連続した台詞をつなげたものです
