体感予報・第6話 [体感予報]
「言葉って、受け取り方が9割だからさ、同じ言葉でも、そのときの気持ちやコンディションによって、違った意味に(自分で)ねじ曲げちゃうものなんだよ」
「あのひとを初めて見たとき、この星の生き物じゃないかもしれないって思った。少なくとも、地球上で見たものの造形の中で、いちばんキレイだと思った。耳の形、鼻筋、下顎角のライン、唇のふくらみ・・・。きっと、見えない眼球の形状までキレイなんだろうなって」
「正直 言って怖い・・・近づく度に心臓が跳ねるから。なんなら 近寄らないで欲しい。住む世界が違うから、好かれたいとかは思わない。ただ・・・嫌われてしまったら、死んでしまうかもしれない。想像するだけで、胃液が せり上がった」
tvk/2023年9月28日深夜放送
【脚本】船曳真珠/【原作】鯛野ニッケ
体感予報・第5話 [体感予報]
「絶望とセックスは相性がいいな。なにも考えなくてよくなるし、苦しくても気持ちいい」
「デビュー早々に世間に求められて、華々しく執筆してる作家なんか、ひと握りだろうが。あとは みーんな泥水すすりながら描いてんだろ。甘ったれんな。思い上がんな。衣食住の保証された環境で のんびり描いてて、一回 仕事が途切れたぐらいで うじうじ言ってんのが、本気で気に食わない」
tvk/2023年9月14日深夜放送
【脚本】船曳真珠/【原作】鯛野ニッケ
体感予報・第3話 [体感予報]
「(気持ちが通じ合う描写が必要?)はーん、中高生処女みたいなこと言ってらあ。あたしはね、そういう描写はマンガの力を信じちゃう。テキストで表現しない気持ちは、キャラの行動で、表情で、線のタッチで、明暗で、息づかいで、視線で、なんとか描写しようとするのね。そうすれば、言葉より何倍も強い実感で伝わる気がするから。どうせ、そのあとの展開でセッ・・・するんだから、そこで表現できんだろっつってんだよ。おめえ、ホントにプロか。妖精に転職しろ」
「毎日、オレばっかり心臓を大暴れさせてるみたいでイヤだった。ムカつくとこ 拾い集めて、大嫌いだって思ってないと、その気持ちの不釣り合いに 息ができなくなってしまいそうでイヤだった」
tvk/2023年8月31日深夜放送
【脚本】高橋名月/【原作】鯛野ニッケ