虎に翼・第19話 [虎に翼]
「あのひとたちは “男” だ。オレが男の美徳と思っていた、強さ、優しさを、あのひとたちは持っている。オレが男らしさと思っていたものは、そもそも男とは無縁のものだったのかもしれんが」
「どれも、あなたよ・・・ひとは持っている顔は ひとつじゃないから。たとえ まわりに強いられていても、本心じゃなくて演じているだけでも、全部 花岡さんなの。(中略) でも、花岡さんが思う本当の自分があるなら、大切にしてね。そこに近づくよう、頑張ってみなさいよ」
NHK/2024年4月25日放送
【脚本】吉田恵里香
虎に翼・第18話 [虎に翼]
「(外で息抜きをしているから)家庭円満と思っているのは夫のほうだけです。夫の女遊びを知って、幸せを感じる妻はいません。生活を盾にして、渋々 納得させられてるだけです」
「(あたしたちのことを)特別だから見下さないでやっている? 自分がどれだけ傲慢(な物言いをしている)か理解できないの?」
NHK/2024年4月24日放送
【脚本】吉田恵里香
虎に翼・第15話 [虎に翼]
「わたしから見れば、どいつも こいつも 恵まれて、生ぬるい。けどな、これだけは言える。ツラくない人間なんていない。(あんたは それが)わかってないから、甘えて、泣いて、弱音を吐くんだ」
「わたし、みなさんを取り巻く問題に、なにもできない。でも、せめて弱音を吐く自分を、そのひとを、そのまま受け入れることのできる弁護士に、居場所に、なりたいの」
「わたくしが優秀なのは、わたくしが努力したからなのに、それを誰も認めてくれない。恵まれているからだ、華族だからって、まとめられるのがイヤ」
「よねさんは、そのままイヤな感じでいいから。思ったの・・・怒り続けることも、弱音を吐くのと同じくらい大事だって。だから、わたしたちの前では、好きなだけ イヤな感じでいて」
NHK/2024年4月19日放送
【脚本】吉田恵里香
虎に翼・第14話 [虎に翼]
「この社会は、女を無知で愚かなままにしておこうとする。恵まれた おめでたい あんたらも たいがいだが、戦いもせず、現状に甘んじるやつらは、もっと愚かだ」
「いくら よねさんが戦ってきて立派でも、戦わない女性たち、戦えない女性たちを、愚かなんて言葉でくくって、終わらせちゃダメ」
NHK/2024年4月18日放送
【脚本】吉田恵里香
虎に翼・第12話 [虎に翼]
「動機はどうであれ、いまここに残ったみんなは一所懸命 勉強して次に進む道を探している。それだって、よねさんと同じ “本気” ってことじゃないかしら。たとえ あなたの本気が勝っているからって、誰かを けなしていいわけじゃないと思うの。本気なんて目に見えないもので、どっちが上とか下とか、それこそ くだらないことじゃないかしら」
NHK/2024年4月16日放送
【脚本】吉田恵里香
虎に翼・第10話 [虎に翼]
「民法が、夫をして妻の財産を管理させるのは、夫婦共同生活の平和を維持するとともに、妻の財産の保護を目的とするものであること疑いいれぬことである。だが、本件のように夫婦生活が破綻を生じた事情において、妻が形見の品、かつ日常生活に必要な品々の返却などを請求することに対し、夫がそれを拒絶することは、法に規定されている権利の濫用と言わねばならず、夫としての管理ばかり主張するのは、明らかに妻を苦しめる目的を持ってのことに他ならない」
「本来、法律は力を持たない あたしたちが、ああいうクズをぶん殴ることができる唯一の武器。そうであるはずなのに・・・」
「わたしはね、法は弱いひとを守るもの・・・盾とか、傘とか、温かい毛布とか、そういうものだと思う」
「わたしたちは明律大学女子部の学生でしょ。女のくせに・・・一個の人格者として認められていない女のくせに、法律を学んでいる 地獄の道を行く同志よ。考えが違おうが、共に学び、共に戦うの」
NHK/2024年4月12日放送
【脚本】吉田恵里香
虎に翼・第5話 [虎に翼]
「頭のいい女が確実に幸せになるためには、頭の悪い女のフリをするしかないの」
「あたしには、お母さんが言う幸せも地獄にしか思えない。やりたいことも、言いたいことも言えず、必死に家のことしても、家族の前以外ではスンとして・・・」
「あなたに うちの娘の なにが わかるっていうんですか。なにが時期尚早ですか。泣いて逃げ出す ですか。そうやって、女の可能性の芽を摘んできたのは、どこの誰? 男たちでしょう。自分にその責任はないと? それなら、そうやって無責任に娘の口を塞ごうとしないでちょうだい」
NHK/2024年4月5日放送
【脚本】吉田恵里香
虎に翼・第4話 [虎に翼]
「先生は わたしの話を さえぎらなかった。それどころか、もっと話をしろ、話を続けろって・・・。そんなふうに大人に言われたことなんて、いままで一度もなかった。それだけで、すごくうれしかった」
NHK/2024年4月4日放送
【脚本】吉田恵里香
虎に翼・第3話 [虎に翼]
「スッキリはできなかったけど、でも ハッキリはしたといいますか・・・。結婚に心躍らないのも、女が損なのも、母が公の場ではスンっとなってしまうのも、わたしが漠然とイヤだと思っていたこと すべてにつながる理由が(民法に)あったとわかりました。(中略) 理由がわかれば、なにか できることがあるかもしれない――そう思えるだけで、いままでと比べれば、少しはマシといいますか、うれしいといいますか・・・」
NHK/2024年4月3日放送
【脚本】吉田恵里香
虎に翼・第2話 [虎に翼]
「日本でも、今年の春から女性が客室搭乗員として(飛行機で)働いているんです。まあでも、旅客航空機事業が形になるのは まだ先だと思いますが・・・。それに、美しい女性が飲食のサービスをすることを、社会進出と銘打ってよいのかも疑問が残ります」
NHK/2024年4月2日放送
【脚本】吉田恵里香