SSブログ

病院の治しかた ~ドクター有原の挑戦~・第1話 [病院の治しかた]

「総花的に診療科目を並べていたって、地方病院はもう生き残れない。船が小さくなれば、乗れる人間の数が減る。それでも、全員 乗ったまま沈むよりはマシだろう」



「不採算部門を切れば、帳簿上は短期間で黒字になるでしょう。そうしておいて、病院買収を望むところに高く売れば、投資会社は儲かる。銀行もです。損害を被るのは、診療を受けられなくなった患者さんたちだ。こんなやり方で病院再生など できるはずがない。この計画には未来がないんですよ」



「病院っていうは、おかしな組織ですよ。院長は一般企業で言えば社長なのに、経営のイロハも知らないんですから」



「この1カ月の支出が減ったのは、(材料費の見直しの結果ではなく)気持ちの変化なんです。ぼくもそうでしたが、医者はよい治療ができれば それで満足なので、経費のことは後回しなんです。『コストを削れ』なんて言うと、抵抗は大きいですけど、その分、お金に意識が向く。それで、文房具や医療材料、光熱費のムダ使いが少し減ったってわけです。病院を建て直すには、職員全員の意識を変えないと。コスト削減は、結果が数値に表れるので、意識改革の突破口としては打ってつけでした」


テレビ東京/2020年1月20日放送
【脚本】
山本むつみ
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。