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やすらぎの刻 ~道・第203話 [やすらぎの刻]

「天国への階段は長いんです。長くて、遠いんです。めぐみさん 見てると、わたし そう思います。そんな簡単に行き着けるものじゃありません。先生ね、6合目ぐらいから、階段は急に雲の中に入るんじゃないかと思います。そこまでの道のりは きついんですが、一旦 雲の中に入ってしまうと、急にラクになるんじゃないかと思うんです。なんでしょうかね、その雲の中には、なにか麻酔作用を起こすような成分が含まれているんじゃないでしょうかね。(中略) おそらく、めぐみさんは いまごろ7合目、8合目ぐらいのところを、天国を目指して のんびり歩いているような気がします。ああやって、独りで のんびりと歌を歌いながらね。(中略) この2、3日ずっと、めぐみさん、苦しい顔しないんですね。きっともう、雲の麻酔を吸って、お花畑を歩いているんだと思います」


テレビ朝日/2020年1月24日放送
【脚本】
倉本聰
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