SSブログ

病院の治しかた ~ドクター有原の挑戦~・第3話 [病院の治しかた]

「指はどっちを向いてる? 5本とも上を向いてるが、少しずつ向きが違うんだろ。最初は小さな差だが、先へ行くほど広がって、やがて5本の指は別々の方向へ向かってしまう。きみの病院はいまこんな状態にあるんじゃないのかな。5本の指が合わさるように、一人ひとりのベクトルが同じ方向を向いたとき、組織は最大のパワーを発揮する」



「難しいのはね、この5本の指をひとつに束ねること。そのために、(きみのお父上は)無謀とも思える速さで、病院の規模を拡大していった。なぜだか、わかるかね。緊張感を失ってしまえば、指はバラバラに離れる。だから、常に半歩でも前に進み続ける。ムリをするってのは、当然 苦しい。だけど、前進しようと必死にもがいたときに、チームは結束して、最大の力を発揮する」



「人手が足りない、ベッドが足りない、設備が足りない――。(24時間診療が)できない理由はいくらでもあります。でも、できることだけをやっていたのであれば、病院に成長はありません。(中略) 不完全でも、まず はじめてみて、足りないものを補っていく。そういうやり方はできないでしょうか」



「『人生は下りのエスカレーターを駆け上がるようなもの』って言うでしょ。同じステップに立ち止まってたら、ズルズル下がるだけ。一生懸命 上り続けて、やっと現状維持できるってこと」


テレビ東京/2020年2月3日放送
【脚本】
山本むつみ
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。