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グランマの憂鬱・第4話 [グランマの憂鬱]

「地獄は罪を犯した人間が行くところ。いちばん重い罪は殺人。その次は不倫――。(中略) 鬼が不倫した者の両手両足を押さえ込み、もうひとりの鬼が、よく切れる刃物で、1ミリ単位で体の端から端まで切り刻む。切り刻み終わっても、あら不思議、元通り。また最初からやり直す。これが、いわゆる『薄切りの刑』だ。そして、それが永遠に続く。残酷だ。でも、それが罪の重さってやつだ」



「おまえは勝二に許してもらいに戻ってきたわけじゃない。罰してもらうために、この村に戻ってきたんじゃないのか。罪の意識があればあるほど、恨み言を言われたほうが、幾分 心が晴れることもあるからな。だが、相手に裁きを委ねてラクになろうとするのは違うぞ、律子」



「本当に言わなければいけないことを、ちゃんと自分の言葉で伝えたらどうかね。外見だけじゃなく心まで着飾って、本心が出せないんじゃないのか」



「ひとは誰しも、誇れるような生き方をしたいと願い、そして、次々と挫折すんのさ。だからこそ、人間やっとるっていう話じゃ」



「おまえさんが住んでいる ここも、実は地獄なんだよ。いちばんラクな地獄。苦しかったり、悲しかったり、痛かったり・・・生きている限り、何十回も、何百回も、繰り返すだろ。この世も結構しんどいもんだよ。それらは皆、天国にないものだからな。だからな、この世も地獄の一角なんだ」


フジテレビ/2023年4月29日放送
【脚本】
遠山絵梨香/【原作】高口里純
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