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何曜日に生まれたの・第8話 [何曜日に生まれたの]

「(悪いのは再婚相手の子供を虐待する)男? いいえ、わたしは そうは思わない。はぐれライオンは、群れに入ると別のオスの子供を本能で殺します。閉鎖空間に入れ込んだメスの責任です。そこに入らなければ、人間が そこまで けだものになることは、たいていの場合ありません。母親ではなく、女親です。子供にとってストレスなのは間違いないのに、外に向けては『彼が応援してくれた』とか、うそぶく」



「自分を守るための優しさは弱い。でも、誰かを救う優しさは強いと思うの」



「エンタメは時代背景や運が大きく左右する。ある日 突然フィーチャーされる。(中略) わたしは “かわいそうな妹” を書いて成功した。物書きのさがとしても、ひどい おこないだ。悪魔に魂を売り渡したと言ってもいい」



「友達も、恋人も、罪悪感で作らないと、あなたは わたしを擁護してくれたが、これは契約のようなものです。なにかを犠牲にして、成功を収める。罪悪感ではなく、むしろ望んで。『杜子春』という芥川の小説のようなものです。仙人になるために、心をなくす――」



「ふたりでバスに乗って話しました。声を荒らげないようにです」



「『許すか』という葛藤は、被害者にさらなる負荷を要求します。ですから、許すも、許さないも ない。もう、過ぎたことです」


テレビ朝日/2023年10月1日放送
【脚本】
野島伸司
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