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テレビ報道記者 ~ニュースをつないだ女たち~ [単発]

顔写真ガンクビは絶対 間違えられないからね。警察、地元、同級生みたいに、属性が違う3本のウラが取れないと放送しないから」



「(事件のことを聞かれて)嫌がるひともいるけど、話したいひともいる。聞く前に決めつけないで」



「テレビはオワコンだとか言われてるけど、こういう(新型コロナウィルスみたいな)誰も経験したことない状況で、不安でテレビを頼りにしてるひとが、まだまだ大勢いるの。こんなときに必要な情報を伝えられないなら、ホントに終わる」



「(遺族の言葉を聞くようなツラい仕事をしてると、記者は)たいてい麻痺したフリすんのよ。仕事だから、しょうがないって。でも、そうしてると ホントに麻痺しちゃう。で、なにがしたくて報道やってんだか、忘れちゃうんだよね」



「須貝さん、イクメンって言われてことありません? それ、ほめられニュアンスじゃないです? (中略) 世の中の母親は絶対 言われないですよ。父親だとプラスになることが、母親だと当たり前。同じことしてても、子育てに関しては、父親は下駄 履いてるわけですよ。裏を返せば、その当たり前を母親がしないと、マイナスでしょ。地面にめり込んじゃう」



「マスコミ新入社員あるあるだな。みんな仕事が忙しくて、学生時代からの恋人にフラれるんだよ」



「震災の取材で、亡くなった方をたくさん目の当たりにして、一緒に ご遺体 運んだこともあったじゃないですか。あれから、後悔のない生き方をしなきゃって、思うようになったんです。(中略) やりたいことも、言いたいことも、あきらめるは最後の最後にしようって」



「ムダ(な取材)かどうかなんて、あとにならなきゃ わかんないんだよ。(中略) とにかく、星くずみたいに散らばった情報をひたすら集めて、そこから星座みたいにつなぎ合わせて、初めてストーリーは浮かび上がるってもんでしょ。北極星だけ見てたら、北斗七星に気づけないんだよ」



「真野さん、時短(勤務してる)ってことになってますよね。でも、時短どころか、時間外労働 めちゃくちゃしてますよね。真野さん世代のひとって、そういうの美しいとか思ってるのかもしんないですけど、単なる『ズル働き』ですからね。ズル休みの逆ですよ。真野さんは、ホントは休むべき時間にも働いてるんです。そしたら、会社は この仕事量を時短でこなせると判断しちゃいますよね。それって、わたしたちも同じことしないと、同じ評価もらえないんです。真野さんがよけりゃいいって話じゃないんです」


日本テレビ/2024年3月5日放送
【脚本】
ひかわかよ
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