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ブギウギ・第125話 [ブギウギ]

「ぼくは きみが ぼくのもとから いなくなってしまうことが、怖くてたまらなかったんです。だって、きみとの新曲がないだけで、世間は ぼくをスランプだと言う。きみが女優業に邁進すれば『羽鳥善一ぜんいちは捨てられた』なんて書かれる。なかでも いちばん耐えられなかったのは、ブギ イコール 福来ふくらいスズ子になってしまったことなんだ。きみに様々なブギを提供すればするほど、ブギは きみのものになった。ぼくは いつしか きみに嫉妬していたんです」



「ぼくは まだまだ きみと楽しみたかった。きみと一緒にもっともっと歌を作りたかった。本心は ただ それだけなんだ。だから、本当は ぼくこそ きみに感謝しなければならない。きみが歌ってくれなければ、ブギは ここまで流行はやらなかったんだからね。福来くん、いままで ぼくを楽しませてくれて本当にありがとう。羽鳥善一という作曲家を作ってくれたのは、紛れもなく きみです。深く感謝します」



「わて、先生の作られた歌だけ歌ってきましたんやで。わては先生の作ってくれはった歌だけ、歌いたかったんです。わてを いちばん輝かせてくれるんは、先生ですねん。(中略) 福来スズ子が これだけの歌手になれたんは、紛れもなく羽鳥善一という大天才の作曲家のおかげです。いままでホンマにありがとうございました」


NHK/2024年3月28放送
【脚本】
足立紳
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