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筋トレサラリーマン 中山筋太郎2 [単発]

「(山内は)きっと学生時代からモテてきたリア充イケメンだな。ずっと独りで筋トレばかりしてきた底辺ガチトレーニーのオレなんかとは、住む世界も体臭も違うんだろうな」



「バーベル スクワット内出血とは、バーベルを担いでスクワットをおこなう際、首の後ろに多大な負荷がかかって起こる内出血のこと。マッチョ界では、このアザがあることは、その人物がガチのトレーニーであることを意味する」



「コロナ禍で健康志向が高まり、筋肉を愛するトレーニーが増加する一方、様々な迷惑系マッチョが出現――。女性との出会い目的だけでジムに通う、下心丸出し『すけこましマッチョ』。動画の再生回数を稼ぐために他人の筋トレ理論を否定する『論破マッチョ』。さらに、SNS映えする筋肉写真をアップすることで承認欲求を満たす『映えマッチョ』は、実際の重さよりもマシンの設定を盛って写真を撮影するなど、マッチョ界の様々なタブーを犯し、善良なマッチョたちから最も忌み嫌われる、腐れ外道的な存在になっているという」



「ながらレッグプレスとは、レッグプレスをしながらスマホをいじる行為――。マッチョたちにとっては言語道断。ドーピングレベルのタブーとされる」



「新入社員の山内なんだけど、自分の筋肉を加工でデカくしてSNSにアップする、最低最悪の邪道『盛りマッチョ』だったんだぞ。マッチョ界においての盛り行為は邪道中の邪道だぞ。こぼれ寿司は写真で見れば めちゃめちゃ あふれてるのに、注文すると 全然 あふれてない。ほぼ普通の寿司だった的な・・・悪質な詐欺行為と一緒だぞ」



「大トロ、これはオレの求める低脂質ネタとは真逆。絶対にスルーだ。お次はサンマか。一見、ヘルシーそうだが、実は脂質のかたまり。もちろん、これもスルーだ。(中略) よし、イカだ。派手さはなく、控えめな存在ではあるが、一皿で脂質が たった0.6グラム。しかも、タンパク質が9.6グラムというマッチョには最高の逸品。女優でいうところの黒木華的存在。いただきだ」



「(マッチョがマッチョ好き女子と出会う)マッスルコンには、絶対的なヒエラルキーが存在する。(中略) まず人気なのは、ブレイキングダウンの影響で急増中の『チョイ悪マッチョ』。さらに『開業医マッチョ』『ITマッチョ』など、いわゆるセレブ系マッチョたちが続く中、頂点に君臨するのは『訓練系公務員マッチョ』。自衛官、消防士など、訓練が業務のひとつである公務員のことを指し、定年まで仕事でマッチョをキープ。収入も安定していることから、マッチョ好きの女性から絶大な人気を得ているという。ちなみに、筋太郎が属する『コンテスト系マッチョ』は、日々の生活で筋トレを最優先、家族や恋人をおざなりにするイメージがあり、敬遠をされることが多いという」



「『盛りマッチョ』の捏造した筋肉は、『いいね!』の数は増やせても、ダンベルカールの回数は増やせない。もう筋肉を承認欲求を満たす道具にするのは やめにしたらどうだ」


日本テレビ/2024年3月28日放送
【脚本】
佐々木貴博八代丈寛/【脚本協力】西村英樹
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