陽はまた昇る・第８話 [陽はまた昇る]
「家族を殺された人は犯人を憎みます。殺したいって言う人もいます。でも、あたしは みずほが生まれたとき、思ったんです。犯人の死を願っていては、この子は育たないって」
テレビ朝日／2011年9月8日放送
【脚本】井上由美子
陽はまた昇る・第７話 [陽はまた昇る]
「日の照ってるとこばっかり追うんじゃなくて、影を追うんだよ」
「あたしと逃げ続けるのは、あの人に復讐するためなの？ 本当に復讐したいんだったら、幸せにならなきゃダメだと思うよ」
「逃げれば逃げるだけ、逃げ道 なくなるんだよ」
「笑顔でいくと決めたんなら、それを通せばいいじゃないか。甘くなんかない。警察官が笑顔でいることは、いちばん難しいことだ」
テレビ朝日／2011年9月1日放送
【脚本】井上由美子
陽はまた昇る・第６話 [陽はまた昇る]
「逮捕が捜査のゴールじゃないぞ。むしろ、逮捕した瞬間から、被疑者との勝負が始まるんだ」
「逮捕したあと、最大48時間以内に自白、あるいは証拠固めができなければ、たとえ真犯人でも街に野放しにするしかない。許されざるシステムだ」
「警察官にとって、取調べは起訴できるか否か、事件の分かれ目だ。しかし、被疑者にとっては、人生の分かれ目だ。せまい取調室でのやり取りが、被疑者の人間観を、今後の人生を、左右する」
「加害者にも人権があるなんて、甘ったるいことを言うつもりはない。ただ、ここ（取調室）で被疑者が警察に不信感を抱き、人間を恨み、人生を投げたならば、その者は再び罪を犯す――」
テレビ朝日／2011年8月25日放送
【脚本】井上由美子
陽はまた昇る・第５話 [陽はまた昇る]
「警察官である前に人間だとでも言いたいのか。半人前のやつらが、よく使う台詞だな」
「指示に逆らって持ち場を離れることが、人命を助けることに かなってるのか。１人が川に投げ出されたのに対して、４人が制止を振り切って水に飛び込んだ。もし全員が流されて死んでいたらば、４人の命が余分に奪われた大惨事になっていたんだ。いいか、救助隊が４名死んだらば、彼らが救うはずだった遭難者の命まで奪われることになるんだ。きみたちがやったことは、大勢の犠牲者を生む最低の行為だ」
テレビ朝日／2011年8月18日放送
【脚本】井上由美子
陽はまた昇る・第４話 [陽はまた昇る]
「多くの人を傷つけたとしても、我々は徹底的に真実を暴かなければならないんだ」
「嫌われたり、憎まれたりすることを引き受けるのも、警察官の仕事なんだ」
テレビ朝日／2011年8月11日放送
【脚本】井上由美子
陽はまた昇る・第３話 [陽はまた昇る]
「怖がることは、悪いことじゃないと思うんです。恐怖を知らない人間より、恐怖を克服した人間のほうが、役に立つと思います」
「いまは、優しくなれとは言われるが、強くなれと言われることはない。だが、きみたちは強くならなければならない。これから、普段なら出会うことのない凶悪犯に立ち向かう。大切な人の命を奪われ、打ちひしがれた遺族の前に立たなければならない。そこでは、自分たちの迷いや、悩みなど、一切 出すことはできないんだ。強くなれ」
テレビ朝日／2011年8月4日放送
【脚本】井上由美子
陽はまた昇る・第１話 [陽はまた昇る]
「おたくみたいなタイプはね、仕事してりゃあエラいと思ってるうちに、家族に相手にされなくなるのよ」
「警察官は非常に不公平な世界だ。ラクしてエラくなるやつもいれば、寝る間を惜しんで働いても、一生 報われないやつもいる。下手をすれば命を落とす。それが嫌なら辞めるんだな」
「不況で就職ができなくて、仕方がなく警察官を志したってとこじゃないのか。警察官は公務員だからカタいよなあ。給料もそれほど悪くはないし、おとなしくしてりゃ、一生クビにはならない。体力がないやつも警察官には向いてないが、きみのように世の中をなめ切ったやつも、警察官にはもっと向いてない」
「生まれながら警察官に向いている人間なんて１人もいないからだ。犯罪者を追いかけ、麻薬を取締り、災害現場に分け入る。そんなことに向いてるやつがいると思うか」
「うまいもの食ったり、女と愛し合うために生まれてきたようなきみたちに、銃を持たせ、手錠のかけ方を教え、人殺しをとっつかまえる方法を教える場所がここだ。ときには、隣にいるやつを疑い、落ち度を探し、徹底的に追いつめる。それが、これからのきみたちの仕事だ。生半可な覚悟じゃ、務まんないんだよ」
テレビ朝日／2011年7月21日放送
【脚本】井上由美子
