真夜中の百貨店 ～シークレットルームへようこそ・第50話（最終回） [真夜中の百貨店]
「誰かの幸せを願うこと、それは人間にしかできないですよね。だって、携帯電話やパソコンは誰かの幸せを願ったりしませんよね。（百貨店の）スタイリストのおもてなしは、まさにお客様の人生にエールを送り、幸せを願う。これをやめてしまったら、それこそインターネットショッピングと変わらないですよね」
BSジャパン／2017年3月21日放送
【脚本】及川博則
真夜中の百貨店 ～シークレットルームへようこそ・第46話 [真夜中の百貨店]
「齢を重ねる、と申します。年は取るものではなく、積み重ねていくもの。生きることは成長することと考えれば、年を重ねることは、また一年 成長することができたと、幸せを感じる気がいたします」
BSジャパン／2017年2月21日放送
【脚本】及川博則
真夜中の百貨店 ～シークレットルームへようこそ・第43話 [真夜中の百貨店]
「余分なものを捨てる。効率化を図る。それが最善の方法だと思い込まなければ立ち行かない。そう自分に言い聞かせて走らなければ、走り切ることができない道を、（あの）お客様は通っていらっしゃったに違いない」
BSジャパン／2017年1月31日放送
【脚本】及川博則
真夜中の百貨店 ～シークレットルームへようこそ・第35話 [真夜中の百貨店]
「日本の物づくりは世界に誇るっていいながら、衰退してるっていいますけど、それっておかしいと思いませんか。縫製技術とか、加工技術とか、なんか、そういう手作業だけに こだわってるからだと思うんです。こういうカーボン素材のように、いわゆる工業向けとされる先端素材を、発想を変えて、お客様へご紹介するのは、とても新しい価値ですよね。この価値が世界のあらゆるブランドに認めてもらえれば、日本の物づくりが衰退することなんてないし、新しい未来がひらけると思うんです」
BSジャパン／2016年12月6日放送
【脚本】及川博則
真夜中の百貨店 ～シークレットルームへようこそ・第34話 [真夜中の百貨店]
「いい加減、自分の人生、生きたらどう？ つまらない生き方しちゃってさ。あなた、ここに来てすぐに、聞いてもいないのに 『父親みたいには（ならない）』 って言っちゃって・・・。結局、いまだに父親に縛られた生き方しかできてない証拠なんですけど。父親が営業職だから、自分はクリエイティブな仕事？ その発想自体が父親ありきなんですけど。お父さんがなんであれ、（あなたにとって）天職かもしれないじゃん、営業職が。その可能性を自分でつぶして、いじけた人生を送る悩める若者気取り？ 史上最高にカッコ悪いんですけど。もったいないよ、自由に自分の人生を生きることができるんだから」
BSジャパン／2016年11月29日放送
【脚本】及川博則
真夜中の百貨店 ～シークレットルームへようこそ・第33話 [真夜中の百貨店]
「お菓子などなくても生きていける。そう思いませんか。さらには、文学も、音楽も、美術も、映画も、演劇も、そしてテレビも、インターネットもなくても、ひとは生きていけますよね。生きていくためだけに必要な栄養を摂取し、雨風をしのぐ囲いがあり、そして、暑さ、寒さに対応する衣類、履物があれば、ひとは生きていけますよね。・・・５年前、大きな災害のあった街で、小さなお菓子屋さんを老夫婦が営んでおりました。大事なお店も、大切なご家族もなくされた その老夫婦は、ほどなくして お店を再開されたそうです。しかし、その時分には まだ多くの住民は、家もない、仕事もない。心に深い傷を負い、まさに生きるのに精一杯な状況でした。そんなとき、お菓子を買う方はいると思われますか。完売されたそうです。みなさん、先を争うように お菓子を買われたそうです。お菓子を食べなくても、人間は生きていけますが、逆に食べなくても生きていけるものを食べるということは、平和で幸せな生活を送っているという証なのではないでしょうか。お菓子というものは、幸せな生活の象徴。わたくしはそう思います。同様に、クリスマス、ハロウィン、バレンタイン、お正月、お盆――。お祝いをしなくても、当然、生きてはいけますが、お祝いできるということ自体が、実は大変 幸せなことなのではないだろうか・・・」
BSジャパン／2016年11月22日放送
【脚本】及川博則
真夜中の百貨店 ～シークレットルームへようこそ・第29話 [真夜中の百貨店]
「人間の人格は、遺伝、生まれ育った環境、友達、テレビや本など、見たり聞いたりして、五感で経験したすべての影響でできあがったものであって、自分で作り上げたものではない」
BSジャパン／2016年10月25日放送
【脚本】及川博則
真夜中の百貨店 ～シークレットルームへようこそ・第26話 [真夜中の百貨店]
「人間は、喜びや楽しみ以上に、苦しみや悲しみを抱え、ときに愚かな選択をし、ときに醜い姿をさらす。つまり、人間がそれほどいい（存在）とは思えない。それでも、（わたしは）人間になりたいのです」
BSジャパン／2016年9月27日放送
【脚本】及川博則
真夜中の百貨店 ～シークレットルームへようこそ・第24話 [真夜中の百貨店]
「傍を楽にするから 『働く』 と言うのか、傍を楽しませるから 『働く』 と言うのか・・・。仕事とは誰かのために役立つことなのか、みなさんはどうお考えになりますでしょうか」
BSジャパン／2016年9月13日放送
【脚本】及川博則
真夜中の百貨店 ～シークレットルームへようこそ・第21話 [真夜中の百貨店]
「職人は不器用なほうがよい――。ある染物職人の方がそうおっしゃいました。不器用な職人のほうが、考えに考えて努力するからだそうです。そして最終的には、素晴らしいものづくりをすることができる」
BSジャパン／2016年8月23日放送
【脚本】及川博則
真夜中の百貨店 ～シークレットルームへようこそ・第20話 [真夜中の百貨店]
「１日360万人、当百貨店の近くにございます駅を利用される方々の数――。途方もない人数だとお思いになりませんか。その360万人、行き交う人々の誰もが、ご自分が主人公の人生ドラマを生きておられます。ドラマである限り、山あり谷あり、必ず喜びと悲しみが交互にあり、そして、あっけなく最終回を迎えるときもあれば、長きにわたって世の移ろいに奔走されることもある。どのような あらすじだろうと、360万通りの人生ドラマに優劣をつけることは、何人たりともできません。なにがネガティブで、なにがポジティブ（なエピソード）なのか、それは他人が決めることではありません」
BSジャパン／2016年8月16日放送
【脚本】及川博則
注） 実際の台詞は 「そして、ドラマである限り、山あり谷あり、必ず喜びと悲しみが交互にあり、そして、あっけなく最終回を迎えるときもあれば」 でしたが、こちらの判断で 「そして」 の連続を削除しました。
真夜中の百貨店 ～シークレットルームへようこそ・第16話 [真夜中の百貨店]
「なんで、あえて自分が不得意なことをやって、他人と比べて落ち込むようなことするんですか。それって、ものすごくムダな人生時間だと思うんですけどね。自分が得意なことを究めれば、気がラクだし、苦しくないし、他人と比べて落ち込むこともないし・・・」
「夢は必ずかなう、とは言えない。しかし、断言できることがある。夢は生きる糧となる――」
BSジャパン／2016年7月19日放送
【脚本】及川博則
