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明日の約束・第10話(最終回) [明日の約束]

「親の思い込みや決めつけは、子供にとってツラいんです。愛情だってわかるから、心がどんどん縛られていくんです」



「圭吾くんは誰のことも責めずに亡くなりました。だから、きっと彼はお母さんのせいだなんて言いません・・・あなたがそう思わない限りは」



「(ママのことが嫌いとは)言わない。自分を生んでくれたひとを嫌いになるのは、自分を嫌いになることと同じだから」



「死ぬ前の日に、圭吾がわたしに言った『明日が来るのが怖い』って言葉だけどさ。あれって、明日が来るのが怖いから死んだんじゃなくて、もう死ぬって決めてたから、自分のいない明日が来るのが怖かったんじゃないかなって・・・。自分のいなくなった世界で、みんながどうなるのか怖かったんじゃないかな」



「自殺という行為が、つらい現実から逃げるための手段だと思ってほしくないんです。もしかしたら、この中にも、いま現在、死にたい、死んでラクになりたい、と思うような悩みを抱えているひとがいるかもしれません。でも、忘れないでください。悩みや苦しみを抱えながらも、それでも生きている。死を選ばずに生きているということは、誇りに思うべきことなんだって」



「人生には つらいことがあります。中には、生きることが苦しくなるほどの出来事があるかもしれません。でも、そんなときは、生きて逃げることを第一に考えてください。苦しさに耐えても、心が壊れて、命を失ってしまったら、なんの意味もないんです。だから・・・。つらかったら、逃げてください。生きることから逃げさえしなければ、生きていれば、ひとはやり直せるから。自分を大事にしてください。たとえ幸せが約束された明日ではなかったとしても、それでも、明日も生きているということが、なにより大切なんだと信じてください」


フジテレビ/2017年12月19日放送
【脚本】
古家和尚
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明日の約束・第9話 [明日の約束]

「程度の差こそあれ、保護者の多くはバカなんです。わが子可愛さに特別扱いを求め、問題を起こしたら『子供のしたことだから』と言って擁護する。愛情の示し方も、しつけの仕方もわからない親に育てられて、子供はゆがんでいくんです。その状況で、教師になにができるというんですか」



「真面目ぶった連中がね、『この事件を教訓にして』とか言いますけど、大嘘ですよ。もし本当に教訓になるなら、この世は いまごろ もっと平和です」



「どっかのテレビのコメンテーターが言うわけですよ。『彼の自殺は母親のゆがんだ束縛から逃れるための、命を懸けた告発だったんだ』って。聞いてて、つくづくバカだなって思いましたね。結果的に、自殺を肯定してるってことに気がついてないからですよ」



「一時期、イジメっ子の名前を遺書に書いて自殺する子 増えたでしょ。マスコミが大騒ぎして、それ見た子供たちが学習するんです。自分のときもそうしよう。きっと、みんながぼくのかたきをとってくれるって」



「どうして逃がしたの? 飼われてたウサギじゃ、野生で生きてけないよ。そんなことしたって、死ぬだけなのに」
「それは飼ってる側の理屈だよ。エサを与えて、快適な環境を与えて、愛情を注げば相手が幸せだって決めつけるのは、エゴだと思う。おりとか水槽に逃げ場所はないんだから。正しいことをしてるとは思ってないよ。ぼくはぼくのエゴで逃がしたいと思っただけだから」


フジテレビ/2017年12月12日放送
【脚本】
古家和尚
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明日の約束・第8話 [明日の約束]

「お母さんはお兄ちゃんの声も聞いてなかったんだね。お母さんが聞いてたのは、お兄ちゃんに話しかけてる自分の声だけだよ」


フジテレビ/2017年12月5日放送
【脚本】
古家和尚
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明日の約束・第5話 [明日の約束]

「間違ったことをしたら、正さなきゃいけないよ。反省もしなきゃいけない。でも、間違ったことをした人間だからイジメていいなんて理屈はない」


フジテレビ/2017年11月14日放送
【脚本】
古家和尚
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明日の約束・第4話 [明日の約束]

「デジタル・タトゥーって言葉、ご存知です? 加害者の個人情報がさらされるのは、大昔、罪人に入れ墨を入れたのと同じ、罪の証です。だけどね、肝心なのは、それをやるのは われわれマスコミではなく、一般のひとたちだってことですよ。いまは “疑わしきは罰せられる” 時代だ。間違いを犯した社会不適合者は、たとえ法律で裁けなくても抹殺できる。正義に満ち満ちた素晴らしい社会じゃないですか」



「難しいよね、心ってね。モヤモヤして、ずっと苦しいのが続いて・・・そうなると、全部 自分が悪い、それでいいから もう終わりにしてくれって、思っちゃうこともあるのかなあって。白黒ハッキリさせるために、自分が黒に・・・悪者になっちゃうような嘘ついてでも」



「悪いことはしたかもしれないけど、悪者なのかな・・・」


フジテレビ/2017年11月7日放送
【脚本】
古家和尚
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明日の約束・第3話 [明日の約束]

「信じたいというのは、相手に対する期待でもあるので、その気持ちが伝わると、かえって本当のことが言えなくなる場合もあります」



「もうすぐハロウィンです。バカ騒ぎする連中もいますけど、先生って、そういうのしないタイプのひとでしょ。楽しければいいって人間もいるんですよ、世の中には。理由があれば騒ぎたいし、憂さ晴らしもできますからね。で、それと同じなんです、事件を楽しむってのも。イジメで子供が自殺した、芸能人が不倫した、こういう報道 見て、まったく無関係な連中が当事者や関係者を叩くでしょ。これ、楽しいんですよ。自分は正しい意見の持ち主だ、悪いやつや間違ったやつを叩きのめしてやるっていう、その快感がね。世間にとっていま、あなたたちは生徒を殺した悪者だ。遠慮なく、容赦せずに叩きつぶしていい社会悪なんです。だから、覚悟しといたほうがいい」



「一度 間違いを犯した人間は、何年たっても許されない。罰を受け続けなければならないし、信頼も取り戻せない。いまはそういう世の中なんですよ、きっと」


フジテレビ/2017年10月31日放送
【脚本】
古家和尚
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明日の約束・第2話 [明日の約束]

「じゃあ、あんたは悪くないの? わたしもそうだけどさ、吉岡がハブかれてんの知ってて、あんたも黙って見てただけでしょ。どうして(吉岡が自殺したら、あんた)ひとりだけ、ひとを責める立場になれると思ってんの」



「落ち着かなくていいよ。クラスメイトがひとり亡くなってるんだから、落ち着けないひとがいてもいいの。(動揺しないように)普段通りにしなきゃいけないなんて、ムリに思わなくていいから。ムリに感情を抑えるほうが、ストレスを生むんです」



「相沢先生は、推理小説は読まれますか。殺人事件が起きて、それを解決する。当たり前のことですが、どんなに見事な推理で犯人を暴いたとしても、最初にひとが死んでいるという不幸は消えません。つまり、すっきりするために犯人を捜す娯楽なんですよ、推理小説はね。今回の件も同じでしょう。世間やマスコミはこれから(生徒を自殺に追い込んだ)犯人捜しをする気です。彼らにとっての容疑者は・・・ぼくたちだ」


フジテレビ/2017年10月24日放送
【脚本】
古家和尚
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明日の約束・第1話 [明日の約束]

「気持ちって、言葉にしたほうがいいよ。親とか大人ってね、みんな結構 鈍感なんだと思うの。子供がすごく わかりやすいSOSを出さないと、気がついてくれないし、こっちを見てくれない」



「どんなにイヤで、つらいことでも、それが当たり前だと思って生きてると、そこから抜け出したり、逃げ出したりするのが、すごく怖くなるから」


フジテレビ/2017年10月17日放送
【脚本】
古家和尚
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