カムカムエヴリバディ・第110話 [カムカムエヴリバディ]
カムカムエヴリバディ・第97話 [カムカムエヴリバディ]
「みなさんは、小さい赤ちゃんが だんだん 少しずつ話ができるようになる様子を、よく注意して ご覧になったことが おありでしょうか。べつにムリするわけでもなければ、特に努力、勉強するわけでもありません。早く言葉を習って、ひとつ、商売でもしようか なんていう赤ちゃんは ありませんから。そこは悠長なものです。ところが、大きくなってから、さあ、英語を習おうということになると、なかなか そうラクには いかないんですね。非常に勉強し、努力してみても、なかなか ものにはなりません。(中略) なんにも難しいことではありません。ただ、すべてを急がずに、ムリをしないで、自然に覚えられるだけ、一日一日と新しいことを覚えていけば(いいのです)」
NHK/2022年3月18日放送
【脚本】藤本有紀
カムカムエヴリバディ・第92話 [カムカムエヴリバディ]
「さよならと、きみの背中が言ったから、7月20日は『サラバ記念日』」
「(子供のころから好きだった小夜ちゃんが結婚したからって)なんや、それくらい。お姉ちゃんなんか、7年 待たされた挙句にフラれたんやで。それでも仕事に打ち込もう思うて、結婚資金つぎ込んで英会話スクール行ったけど、なーんも身につかへんし。残ったお金で本 買い込んだけど、机がせまなっただけで・・・。聞き流し教材 買おう思うたら、もう貯金が底ついてて、それで あんたにCDプレーヤー借りにいったんや。そしたら、どうや。その結果、弟が窃盗犯になるやなんて。はあ、もう こんなアホらしい人生があるか。ミジメさやったら、お姉ちゃんのほうが上や」
NHK/2022年3月11日放送
【脚本】藤本有紀
カムカムエヴリバディ・第90話 [カムカムエヴリバディ]
「どこで、なにをして生きようと、おまえが鍛錬し、培い、身につけたものは おまえのもの。決して、奪われることのないもの――。一生の宝とせよ」
「暗闇に かすかな光が見えた・・・るいの手をつかんで、歩きはじめた道の向こうに。そしたら、生まれてきてくれた・・・まぶしい光の塊みたいな ひなたが」
NHK/2022年3月9日放送
【脚本】藤本有紀
カムカムエヴリバディ・第78話 [カムカムエヴリバディ]
「忘れたかった・・・あのころの自分を。あのころは、いまより さらに若くて、かわいくて、可憐で、ハツラツとして、ピチピチしてて――。それだけで、価値があった。それだけじゃダメなんだなって、気がついたのは、『黍之丞』シリーズ降板してからよ」
NHK/2022年2月21日放送
【脚本】藤本有紀
カムカムエヴリバディ・第77話 [カムカムエヴリバディ]
「早く撮らなくちゃならないんだよ。それがテレビ時代劇だからだよ。いい作品 作るとか、一生懸命とか、そんなこと誰も考えてない。おまえみたいな バカ(な視聴者)を喜ばせることしか考えてないんだよ。毎回、毎回、同じような展開を、飽きもせず観てるやつのことだ。同じセットで、同じ場所で、同じことが起きて、同じクライマックス迎えて・・・大立ち回りで、拍手喝采。それを、早く、安く撮るから、会社は儲かる。そういう からくりなんだよ」
NHK/2022年2月18日放送
【脚本】藤本有紀
カムカムエヴリバディ・第64話 [カムカムエヴリバディ]
「(夏休みの宿題を手伝ってくれるなんて)友達に恵まれてるんやな、ひなたは。それが どれだけ幸せなことか、ぼくらは よう知ってる。ひなたにとって、それより大事な夏休みの宿題はないよ」
「ひなたは10才や。ぼくは10才のお父さん。るいは10才のお母さん。一緒に大きくなってったら いいねん」
NHK/2022年2月1日放送
【脚本】藤本有紀
カムカムエヴリバディ・第51話 [カムカムエヴリバディ]
「あのふたりは、共鳴し合ってんねん。ええセッションは、響き合う・・・出会ったことが、運命やったみたいに。楽器と楽器が、音と音が響き合う。求め合う。引かれ合う。そして・・・同じ夢を見るんや」
NHK/2022年1月13日放送
【脚本】藤本有紀
カムカムエヴリバディ・第49話 [カムカムエヴリバディ]
「『わたしは興味ありません』『欲しい思てません』――。そんな顔した女に限って、気 ついたら、なんもかも手に入れてんねん」
「『いえ、結構です』――。そない言うたら、相手がもう ひと押しくること、(この女は)わかってんねん。わかった上で、いっぺん断んねん。控えめの皮をかぶった強欲のかたまりや。けどな、そんな したたかな女に、わたしは負けへん」
NHK/2022年1月11日放送
【脚本】藤本有紀
カムカムエヴリバディ・第46話 [カムカムエヴリバディ]
「トミーは英才教育を受けてるんえ。親がクラシックの音楽家やさかい、基礎から なにから たたき込まれてる。(中略) ええとこの子には、ええとこの子の苦労いうもんがあるんや。覚えとき」
NHK/2022年1月6日放送
【脚本】藤本有紀
カムカムエヴリバディ・第45話 [カムカムエヴリバディ]
「あんたみたいな、若い、かわいらしい子が、着たい服も、食べたいモンも、行きたいとこも、ないやなんて、そんな しょうもないこと言うんやないの。ちょっとでええ、(お給料は)ちゃんと使いなさい。ええな」
NHK/2022年1月5日放送
【脚本】藤本有紀
カムカムエヴリバディ・第12話 [カムカムエヴリバディ]
「菓子屋じゃろうが、服屋じゃろうが、商いは大学の勉強で どねんかなるもんじゃねえ。まして、いまは戦争中じゃ。ちょっと気 抜いたら、隙を見せたら、たちまち つぶされてしまう。そういう時勢じゃ。雉真の長男として、ぬくぬく育ってきた おめえの手に負えることじゃねえ。いまの おめえにできるんは、せいぜい親の言うことを聞いて、会社の益になる女子と婚約することぐれえじゃ。そうしたら、いずれ戦争が終わったとき、おめえが好きなように商いするだけの財産を残してやれるんじゃ」
「会うてやってください。それが一時、安子を苦しめることになっても、どうか安子に会うて、ちゃんと話うしてやってください」
「間違うとったんです、最初から。わかっとったはずじゃのに、夢を見てしまいました。長うて、甘え夢を、見続けてしまいました。ラジオの講座がのうなったら、覚えた英語 忘れてしもうた。稔さんのことも、きっと忘れられます」
NHK/2021年11月16日放送
【脚本】藤本有紀