恋せぬふたり・第８話（最終回） [恋せぬふたり]
「いまでも思ってる・・・あなたが誰か いいひと見つけて、結婚して、子供 産んでほしいって。でも、こうも思ってる。恋愛しない道を選んでもいいって。だから、そのかわり、お母さんが知らない形の “恋愛抜きの幸せ” しっかり つかんで欲しい」
「言葉にすると、それに縛られちゃうんですよ。まわりに決められた “普通” に縛られたくない わたしたちでさえも」
「大満足な毎日、大満足な わたしたちの形――。この大満足に、それでも なにかを言ってくるひとたちが いるかもしれない。でも、絶対 忘れちゃいけない。わたしの人生に なにか言っていいのは、わたしだけ。わたしの幸せを決めるのは、わたしだけ」
NHK／2022年3月21日放送
【脚本】吉田恵里香
恋せぬふたり・第６話 [恋せぬふたり]
「まわりに合わせて考えること ないと思います・・・将来のことも、子供のことも。そういうことを まったく考えないっていう考えも あると思います」
「なんか、しんどいっすね。お互い 好きで結婚したのに、憎んだり浮気したり・・・。まあ、浮気するほうが２億パー悪いんですけどね。なんで、好きって気持ちに いろんなもん混じって、にごっちまうんでしょうね」
NHK／2022年2月28日放送
【脚本】吉田恵里香
恋せぬふたり・第３話 [恋せぬふたり]
「もしかして、宅配ピザでもマルゲリータとか頼んじゃうひとですか？ 宅配ピザは邪道を楽しむもんですから」
「恋愛とは、その時代と場所によって変化します。恋愛という言葉が、この国で生まれたのは明治時代。それ以前は、その価値観すら存在しなかったといわれています・・・諸説ありますが。このように、もともと流動的で、変化し続けている事柄に、人間すべてを当てはめようっていうのが、土台 ムリな話なんです。恋愛って、義務的にするものですか？」
NHK／2022年1月17日放送
【脚本】吉田恵里香
恋せぬふたり・第２話 [恋せぬふたり]
「疑問なんですけど、『家庭を持って一人前』『子供を持って一人前』って、なにを根拠に言うんですかね？ 子離れできずに、子供を縛りつけるのが親？ 自分の価値観を押しつけるのが家族？ アホらしい。ぼくたちみたいな（他者に対して性的欲求や恋愛感情を抱かない）存在を理解するどころか、認知もせずに、多数の意見を正しいと押しつけてくる家族最高信者や、恋愛至上主義や、『わたしの言うことは絶対』っていう親も、全部ポイです、ポイ」
「（恋愛感情のない男女が家族になることに対して、無理に）納得も、理解も、しなくて いいんじゃないですかね。ただ、なんで こういうときって、『こういう人間もいる』『こういうこともある』って、話 終わらないんですかね。ぼくたちは ぼくたちなりに、幸せな家族というものを作れるかどうか、試してるんです」
「わたしたちのことを説明するときは、『家族』じゃなくて、『味方』って言いますか」
NHK／2022年1月17日放送
【脚本】吉田恵里香
